Video for Windows

ビデオ・フォー・ウインドウズ

米国のMicrosoft社のWindows 3.1でデジタル動画データを扱うためのソフトウェアの名称。例えばワープロで作った文章の間に動画を貼り込み、再生させることもできるようになる。1992年11月に英語版が発売され、1993年9月に日本語版が発売された。動画のファイル形式は、RIFF(Resource Interchange File Format)、AVI(Audio Video Interleave)である。また、動画データをデジタル・データにすると膨大な量になるのでそのままでは処理に時間がかかりすぎて実用として堪えない。そこで、動画の中で動きのない部分を間引くなどして動画データを圧縮する。したがって、圧縮された動画を伸張すると画質が低下するのはやむをえない。動画データを圧縮し、圧縮された動画データを見られるように伸張することを、圧縮・伸張アルゴリズムまたはCodec(コンプレッサ・デコンプレッサ・コンポーネント)と呼ぶ。Video for Windowsでは、MicrosoftVideo1、MicrosoftRLE、Indeoの3種類のCodecが用意されている。Video1は標準の圧縮・伸張方式で、RLEはCPUのスピードが遅いコンピュータでの再生用で、どちらもMicrosoft社が開発した方法である。3つ目のIndeoは、Intel Video Technologyの略称で、米国のIntel社が開発したCodecである。このほか、日本語版にはSuperMac社が開発したChinepakというCodecが追加され、QuickTimeの動画ファイルも使える。だが、動画データは圧縮してもメモリ量が大きくて、わずか10数秒の動画データでも数Mバイトにもなることは避けられない。デジタル化した動画はフレームと呼ばれる画像単位で扱われ、Video for Windowsでは、例えば1フレーム160ドット×120ドットで1秒間に10〜15フレームの表示が可能である。ちなみにビデオは1秒間に30フレームである。また、画質は、家庭にあるテレビには及ばないが、デジタル動画をコンピュータで扱う利点は、インタラクティブであることや、見たいところからすぐ見ることができることなどである。このソフトウェアを使って動画を再生するには、CPUが80386SX(20MHz)以上で、6Mバイト以上のメモリ、空き容量4Mバイト以上のハードディスク、MS-Windows対応のサウンド・ボード、VGA表示が可能なモニタなど、一定レベルのハードウェアが必要である。また、自分で撮ったビデオをコンピュータに入れようとする場合には、キャプチャボードが必要になる。同様な機能をもったソフトウェアには、Intel社のIndeoやApple社のQuickTimeがある。Video for Windowsでは、これらのマルチメディア拡張ソフトの形式にデータを変換する機能をもっており、異なったコンピュータ同士で動画データのやり取りができる。