P2P2005年


(P2P2004年からつづく)
Swarm Systems社から2005年1月21日に登場した、高速ダウンロード機能を持った「BitTorrent」と、「Kazaa」や「eDonkey」の持つ強力でグローバルな検索機能とを統合させたP2P向けソフトウェア「eXeem」が登場した。詳細情報はURL(http://www.exeem.com/)で知ることができる。イギリスのMacUserは2005年3月1日に、米国の最高裁判所(US Supreme Court)で行われた冒頭陳述で、著名なミュージシャンのグループは、ファイル・シェアリングを利用したP2Pは、多くのミュージシャンが世界的なオンラインの聴衆へ容易に届けるのに便利で、多くのミュージシャンはこの有益性は強く、著作権侵害のリスクより重要であると話し、米国最高裁判所が法的にオンラインファイル共有サービスで、彼らのユーザーによるどんな非合法活動に対しても責任を負わせないように求め、ミュージシャンはファイル・シェアリングを利用したP2Pに反対することで統一できないと語ったと報告した。詳細情報はURL(http://www.macuser.co.uk/?news/news_story.php?id=69920)で知ることができる。著作権侵害として、ファイル・シェアリングを利用したP2Pに反対しているのは、Steve Winwood、Public EnemyのChuck D、ロック・グループのHeartで、ファイル・シェアリングを利用したP2Pは自分たちのアート活動を広げるのに有益な方法であると主張したのは、KazaaやGroksterであったと報告している。Pew Internet & American Life Projectは2005年3月23日に、米国のインターネットユーザーの27%にあたるおよそ3,600万人が音楽や映像ファイルをダウンロードし、そのうち、 28%にあたる1,000万人が、電子メールとIMから入手していると回答している。また19%にあたる700万人が、他の人のMP3プレーヤからファイルを入手したと回答していると報告した。詳細情報はURL(http://www.pewinternet.org/PPF/r/153/report_display.asp)で知ることができる。IFPIは2005年3月31日に、オランダ、フィンランド、アイルランド、アイスランドなどのヨーロッパ各国の訴訟状況とともに、アジアで初めて日本のRIAJ(日本レコード協会/The Recording Industry Association of Japan)が、違法音楽ファイル交換に対して法的措置をとったと発表した。詳細情報はURL(http://www.ifpi.org/site-content/press/20050331.html)で知ることができる。日本音楽著作権協会レコード会社19社が、音楽ファイルを無料で交換させるサービス「ファイルローグ」に対して運営元の日本エム・エム・オー(MMO)にサービス差し止めと損害賠償を求めた訴訟で、MMOが2005年4月15日までに上告しなかったことから、著作権侵害が東京高裁判決で確定した。CRIA(Canadian Recording Industry Association/カナダレコード協会)が下級裁判所の判決を不服として、カナダの連邦控訴裁判所(Canadian Federal Appeals court)に訴えていた裁判で、裁判官Edgar Sexton、J. Richard、Marc Noelは2005年5月18日に、CRIAが音楽ファイルを違法交換した疑いのある29人の身元特定を2004年に、インターネットプロバイダーであるBell/Sympatico社、Rogers Communications社、Shaw Communications社、TELUS、Videotron社に対して求めて訴えていた訴訟について下級裁判所の判決を支持し、プライバシーの権利がレコード会社の著作権要求に優先するということで、音楽ファイルを違法交換した疑いのある29人の身元特定を求めた訴えを退けた。詳細情報はURL(http://www.fca-caf.gc.ca/bulletins/whatsnew/A-203-04.pdf)で知ることができる。米国連邦地方裁判所(U.S. District Court)と第9巡回区連邦控訴裁判所(the 9th Circuit Court of Appeals)はソニー・ベータマックス訴訟で20年前に確立された法的原則を採用し、ユーザーがアーティストやパブリッシャーに対価を支払うことなく著作物を交換できるP2P技術の提供企業に法的責任があるかどうかについて、ファイル交換ネットワークにも当てはまるとの判断を示し、責任は問えないという判決をしていたが、米国連邦最高裁判所(US Supreme Court)のデビッド・ソウター(David Souter)裁判官は2005年6月27日に、「著作権侵害を仕向ける明確な表現あるいはそのほかの積極的措置に示されている通り、著作権侵害のための利用を助長する目的のデバイスを配布している者は、その結果である侵害行為の責任を問われる」といい、裁判官の全員一致で、「P2P技術のデベロッパーにはユーザーの違法行為に対する法的責任がある」との判断を下し、GroksterとStreamCastに対してユーザーの違法行為に対する法的責任があると判決を下した。IFPI(国際レコード産業連盟)は2005年9月9日に、台湾でP2Pファイル交換サービス「Kuro」を運営しているチェン兄弟(Chen brothers)に対してそれぞれ禁固3年、社長を務めるその父親に禁固2年、著作物をアップロードしていたとされるユーザー1人に禁固4カ月を言い渡すとともに、罰金約US$9万の支払いを命じ、さらに、無許可ファイル交換の即時停止と、Kuroを閉鎖するか合法的に利用できるようにするため必要な修正を施すことを命じたと報告した。詳細情報はURL(http://www.ifpi.org/site-content/press/20050909.html)で知ることができる。Groksterは2005年11月7日に、RIAA、NMPA(National Music Publishers Association)など米国レコード業界団体から訴えられていた裁判で、GroksterがP2Pネットワークの運用を完全に停止することを条件に和解に達したと報告した。詳細情報はURL(http://www.riaa.com/news/newsletter/110705_2.asp)または、URL(http://www.grokster.com/)で知ることができる。香港の裁判所は2005年11月7日に、ファイル交換ソフト「BitTorrent」を使って映画映画「デアデビル(Daredevil)」「レッドプラネット(Red Planet)」「デンジャラス・ビューティー(Miss Congeniality)」をインターネット上で許可なく交換しようとした男性に、懲役3カ月を言い渡した。IFPIは2005年11月24日に、オーストラリアの連邦裁判所(he Federal Court of Australia)のMurray Wilcox裁判官が2005年11月24日に、「KaZaA」」に対して2005年12月5日までに違法交換を止めなければ運営を停止するよう命じたと報告した。運営会社のシャーマン・ネットワークス(Sharman Networks)社は控訴している。詳細情報はURL(http://www.ifpi.org/site-content/press/20051124.html)で知ることができる。米国のジュピターリサーチ(JupiterResearch)は2005年11月29日に、ヨーロッパの音楽ダウンロードで違法なファイル交換ネットワークから音楽を入手しているネットユーザーが、合法的にダウンロード購入しているユーザーの3倍にのぼるという調査結果を発表した。詳細情報はURL(http://www.jupitermedia.com/corporate/releases/05.11.29-newjupresearch.html)で知ることができる。連邦控訴裁判所(The US Court of Appeals)は2005年12月9日に、Kazaaから楽曲を無料でダウンロードしたシカゴ在住の女性Cecilia Gonzalezに対し、「買いたい曲を決めるために著作権で保護された楽曲を入手したとするGonzalezの主張は、CDを盗んだ窃盗犯が、家で試聴して気に入ったものを後から購入するつもりで30枚だけ万引きしたと主張するのに等しい(A copy downloaded, played and retained on one's hard drive for future use is a direct substitute for a purchased copy, Gonzalez' argument is no more relevant than a thief's contention that he shoplifted only 30 compact discs, planning to listen to them at home and pay later)」と述べ、被告の行為は視聴にあたらず、著作権法違反に当たるとして、レコード会社に総額US$2万2500を支払うよう命じる判決を下した。詳細情報はURL(http://www.ca7.uscourts.gov/fdocs/docs.fwx?caseno=05-1314&submit=showdkt)で知ることができる。Expatica Franceは2005年12月22日に、フランス議会の下院で音楽のダウンロードに関する採決が2005年12月21日に行われ、30対28でP2Pの音楽ダウンロードを合法にする法案が通過したと報告した。この法案は著作権に関して、2カ所で修正が加えられ、私的に利用するに限られ、ロイヤリティを一般的な料金として支払う限り、版権を取っているファイルをダウンロードすることは合法になる。ただし、今後上院にこの法案が回され、そこでも合法となり、さらにもう一度下院で合法とする手続きが必要になる。詳細情報はURL(http://www.expatica.com/source/site_article.asp?subchannel_id=25&story_id=26423&name=French+lawmakers+legalise+downloads+of+music%2C+movies)で知ることができる。