Net2Phone


米国のIDT(Integrated Device Technology/インテグレーテッド・デバイス・テクノロジー)社が開発したインターネットを利用して国際電話をかけることのできる通信技術の名称。対応プラットフォームはWindows 3.X/95で、28.8Kbs以上のモデムとサウンドカードが必要になる。この技術を使うと、いままでのインターネット・フォン・ソフトとは違い、通話の相手がパソコンを使わなくても、普通の電話で話すことができる。ただし、音声は半二重のため交互にしか会話ができない。将来のバージョンでは完全二重になる。通話音質は携帯電話程度である。IDT社はURL(http://www.net2phone.com/)でWindows 3.1/95対応のNet2Phoneを公開している。また、1997年2月3日からMacintoshβ版も無料で公開した。Net2Phoneを利用するには、まず専用ソフトをダウンロードし、専用ソフトを使ってパソコンからインターネット経由で音声データがIDT社に送られ、IDT社の電話交換機で一般電話回線用の信号に変換されて、相手と通常の電話のように通話ができるようになる。IDT社の電話交換機まではインターネットを使うので、通信費は大幅に安く済む。料金は、日本を含むアメリカ国外からアメリカにかける場合は一律1分間10セント。日本国外から日本への通話は一律1分間29セントと低料金に設定されている。支払いはプリペイドカード方式で、1-800番号(米国のフリーダイヤル)は無料で使用できるため、通信販売などで利用するには大変便利なシステムといえる。なお、Net2Phoneを利用するにはソフトのセットアップ時に提供される仮のアカウント・ナンバーで接続されるが、複数回使用するには、FAXで正式にアカウント・ナンバー取得の申し込みをする必要がある。IDT社は1996年1月1日からインターネットを利用して一般の電話同士で通話が可能なNet2Phone Directを世界各地で開始する。Net2PhoneDirectは、Net2Phoneと同じ技術に基づいたサービスで、一般の電話で各地に用意されたアクセスポイントあるいはフリーダイヤルに電話をし、そこからインターネット経由で他の電話に接続する。信号の伝わる経路はインターネットに大きく依存しているが、ユーザーはインターネトを意識せずに普通の電話のように使用できる。またインターネットを利用することにより電話回線スイッチ網の使用を最低限に抑えことができ、既存の電話サービスよりも最大95パーセント安くサービスを提供できる。米国のYahoo!は1998年3月に、IDT社のNet2Phone部門と提携し、インターネット電話サービスの提供を開始した。米国のエキサイト(Excite)社も1998年8月12日に、IDT社のNet2Phone部門と提携し、Excite@Homeのディレクトリサービスから検索結果に表示された電話番号をクリックするだけで、簡単に国際電話が利用できるインターネット電話サービスを提供すると発表した。サービスはイギリス、ドイツ、フランス、オーストラリア、オランダ、日本、スウェーデンで提供される。ただし、Excite@Home社は2001年9月28日に米国連邦破産法11条(チャプターイレブン/Chapter 11 of the U.S. Bankruptcy Code)の適用を申請し、現金$3億700万でAT&Tに売却された。Excite@Home社はその後、AT&Tへの資産売却契約を破棄し、同時に Excite@Home社は Comcast Cable Communications社、Cox Communications社、Rogers Cable社、Insight Communications Company, L.P社、Insight Communications Midwest社、LLC and Insight Kentucky Partners II, L.P.社、Mediacom LLC and Mediacom Broadband LLC社、 Mid Continent Communications社によって Excite@Home社のサービスを継続して提供する契約を結び、Excite@Home社は2002年2月28日で活動を停止することになった。この契約によってケーブル会社は Excite@Home社にたいして$3億5500万を支払うことになった。ただし、日本法人のエキサイトは2001年9月29日に継続してサービスを提供することを発表している。また、日本法人のエキサイトは2001年9月29日に継続してサービスを提供することを発表している。