賢馬ハンス

Clever Hans>>The Horse of Mr. von Osten>>Das Pferd des Herrn von Osten>>Der Kluge Hans


ドイツ人の心理学者でベルリン心理学研究所(Berlin Psychological Institute)のカール・スタンプフ教授(Professor Carl Stumpf)とオスカー・フングスト(Oskar Pfungst)が1907年に「Das Pferd des Herrn von Osten (Der Kluge Hans), Ein Beitrag zur experimentellen Tier- und Menschen-Psychologie. Leipzig」としてライプツィッヒで出版し、1911年にC.L. Rahnが英語に翻訳して出版した心理学の本「Clever Hans (The Horse of Mr. Von Osten). A Contribution to Experimental Animal and Human Psychology. New York: Henry Holt.」に登場する、簡単な足し算や引き算を前足で床を踏み鳴らす数で答える能力があり、人間で言えば8歳児並みの知力があると話題になったサーカスで働く奇跡の馬の名称、またはそれを書いた心理学書のタイトル。ただし、実際は「賢馬ハンス」が計算のできる馬ではなく、床を打つ数が正しい答えに近づくにつれて、観客の態度や表情の微妙な変化に反応して踏み鳴らすのを止めて答えを出す、周囲の人に対する「気遣い」に優れた馬であり、最近では、このような周囲に気配りがうまく、上司の雰囲気や顔色を伺いながら、察知してうまく立ち回り、組織の中で一番出世する人を「賢馬ハンス型人間」と呼ぶようになっている。「賢馬ハンス型人間」の弱点は、周囲に気を遣っているが、自ら判断する能力が無く、自律ができないということで、新しい知識社会が始まった21世紀では、企業は自ら判断する自律型、自己実現型人間を求めるようになっている。ただし、自律型、自己実現型人間は周囲の気遣いが少ないという弱点があり、この両方をミックした人間が必要なのかもしれない。詳細情報はURL(http://www.thoemmes.com/psych/pfungst.htm)または、URL(http://dogtraining.co.uk/hans.htm)で知ることができる。21世紀はじめに政府が実施した「インパク」や、知識人と呼ばれる人達が開催した「江戸開府400年記念」について結論的にいえることは、審査員をはじめとする「賢馬ハンス型人間」である関係者は出世したが、自律型、自己実現型人間ではなく、何もできなかったということになる。今後も、世間で言う有名タレントに出世した、実のない「賢馬ハンス型人間」により、どぶに捨てるような税金の無駄遣いは続くことになるだろう。そして、政治の世界も「賢馬ハンス型人間」で運営されていることが証明される。