キュービズム

Cubisme

立体派/立体主義

あらゆるモノの形態を1度解体し、立方体(cube)で再構成しようとした、20世紀で起こった美術運動の名称で、モダンアートの原点になったといわれている。名称の由来は1908年にブラックの窓のない四角い家が描かれた風景画を見た展覧回の審査員であったマチス(Henri Matisse/1869〜1954)が、その家をキューブ(cube)という言葉で評論したことが始まりといわれ、ブラック(Georges Braque/1882〜1963)やピカソ(Pablo Ruiz y Picasso/1881〜1973)が創始者として有名である。まず、自然を幾何形態に置き換えて扱ったセザンヌ(Paul Cezanne/1839〜1906)の絵画思想に刺激され、対象を基本形態と量でとらえ、対象が次第に面の分割へと移行し、分析的キュービズムへと変化していった。そこで抽象的な線の構成に傾き、絵画性を失っていったため、画面に文字やコラージュ(Collage)の原型となったパピエ・コレ(Papier Colle)技術を導入して現実との接点を回復する手段とした。これが総合的キュービズムといわれる段階に入り、「対象の現実性」「絵画の感覚的な要素」の両立に成功したといわれている。キュービズムの美術運動は第1次世界大戦の勃発で終息するが、その後の美術やデザイン運動に大きな足跡を残した。ピカソがアフリカ原始美術の影響を強く受け、1907年に描いた「アビニオンの娘たち(Les Demoiselles d' Avignon)」によって、ヨーロッパ絵画はルネッサンス以来の写真主義から開放され、ヨーロッパの美術の世界に3次元の空間を取り入れた絵画の革命が始まったといわれ、フェルナンド・レジェ(Fernand Lager/1881〜1955)、ホアン・グリス(Juan Gris/1887〜1927)、ジャック・ヴィヨン(Jacques Villon/Gaston Duchamp-Villon/1875〜1963)、フランチスク・クプカ(Frantisek Kupka/1871〜1957)、ロベルト・ドローネー(Robert Delaunay/1885〜1941)、ソーニア・ドローネ(Sonia Delaunay/1875〜1979)、アルバート・グレイズ(Albert Gleizes/1892〜1953)、ヘンリーローラン(Henri Laurens/1885〜1954)、コンスタンチン・ブランクージ(Constantin Brancusi/1876〜1957)、ジャン・メツィンジャー(Jean Metzinger/1883〜1957)、ルイス・マルクーシス(Louis Marcoussis/1878〜1841)、マリー・ローランサン(Marie Laurencin/1885〜1956)、ヤコブ・エプシュタイン(Jacob Epstein/1880〜1959)、リヨーネル・ファイニンガー(Lyonel Feininger/1871〜1956)、オシップ・ザトキン(Ossip Aadkine/1890〜1967)、ジャック・リプッツ(Jacques Lipchitz/1891〜1973)、ラ・フレネイ(Roger de La Fresnaye/1885〜1925)彫刻家アーキペンコ(Alexander Archipenko/1887〜1964)といったキュービスト(Cubist)達を排出した。The Art Newspaper.comは2003年10月3日に、ピカソの故郷マラガで、ピカソの作品200点を展示した博物館が2003年10月27日にオー プンすると報道した。詳細情報はURL(http://www.theartnewspaper.com/news/article.asp?idart=11350)で知ることができる。(資料提供:講談社フェーマススクールズ)