エキスパンド・ブック

Expanded Book/.neb


Macintosh PowerBookユーザーをメイン・ターゲットに提唱するHyperCardをベースに、米国のボイジャー(Voyager)社が1992年に開発した電子ブックのフォーマットの名称。エキスパンド・ブック・ツールキットを使えば自費出版、教育用テキスト、商品取り扱い説明書、職業訓練用テキストなどに利用できる。特徴は、紙の本のように1ページずつめくって読め、検索機能、マーキング機能、注釈機能があり、サウンドやQuickTimeムービーなどの素材とテキストの相互参照ができるなど、マルチメディア作品も作ることができることである。エキスパンド・ブック・ツールキットを使って制作された電子ブックは、ボイジャー・ジャパンが開設しているエキスパンド・ブック横丁などで販売できる。1996年12月にボイジャー・ジャパンは、エキスパンドブックをウェブ上で読むためのソフトとして、ネットエキスパンドブックを無償公開した。Mac版はURL(http://www.voyager.co.jp/neb/index.html#mac)で、Windows版はURL(http://www.voyager.co.jp/neb/index.html#win)でダウンロードできる。また、ネットエキスパンドブックの詳細情報はURL(http://www.voyager.co.jp/neb/index.html)で知ることができる。フジオンラインシステムは1996年12月25日から、出版社や著者の協力を得て、市販されている本をエキスパンドブックやHTMLにデジタル化して販売するインターネット上の「電子書店パピレス」を開設した。また、エキスパンドブックの正規ユーザーであれば誰でも参加できる自作ブックの展示即売フェアとして、「エキスパンドブック横丁」が開催されている。エキスパンドブック横丁は本来、CD-ROM販売のハイパー・クラフトと共同で事業化されたが、ハイパー・クラフトが倒産したためジプシー化し、不定期に開催されている。フジオンラインシステムは富士通が開発したデジタル・コンテンツ配信システム(DCDistributor)を用いて、電子書店パピレスでフリーキーワードによる検索が可能なシステムを1998年4月20日から開始した。デジタルコンテンツ購入の決済方法として、NET-U、ACOSIS、QQQに続き、1998年5月からソネット(So-Net)のSmashも導入された。MIT Technology Reviewは2004年3月5日に、オランダのEindhovenにあるフィリップス・リサーチ研究所(Philips Research Lab)やE-Ink社が提供する新しい技術は、新しい「E-book」を誕生させ、さらに未来の紙として発展することを予測させる「E-book may be 'paper' of the future」を公開した。詳細情報はURL(http://www.technologyreview.com/articles/prototype50304.asp)で知ることができる。イギリスの大衆新聞「The Sun」は2004年7月22日に、Napster UKと提携して5万ポンド 相当の音楽関連賞品が当たる懸賞を紙上で発表し、1000万人にのぼる読者に対し、土曜版に掲載されたコードを入力することで、Napster サイトにある75万曲の中から好きな音楽をダウンロードできるサービスを2004年7月24日から8回にわたって開始した。詳細情報はURL(http://www.thesun.co.uk/article/0,,2004341274,00.html)で知ることができる。イギリスの大衆新聞「The Sun」ではSun Online Shopで、バイクやMP3プレイヤー、旅行代理店、庭道具、健康道具、Tシャツから下着、おもちゃなどあらゆるモノを通販で販売を開始している。新聞はあらゆる情報を提供していることから、日本でも広告だけではなく、オンライン・ショップの入り口としての代行業や直販ショップは十分ビジネスになる。今まで新聞社や出版社が、このような情報内容と商品販売を連携した徹底的にビジネス展開してこなかったことの方が不思議といえる。Sun Online Shopでは「iPod」も販売している。詳細情報はURL(http://www.edirectory.co.uk/thesun/pages/index.asp?cid=1214&afid=91214)で知ることができる。GIZMOは2004年7月28日に、電子ブックにはそれほど新しい技術が必要ではなく、単にどれだけの本が収められるか!つまり、iPodの考え方が求められていると「500 Books In Your Gadget Bag」を公開した。例えば、iPodの容量があれば、M&I事典の画像あり版も搭載できて、数千冊のPDFレポートや画像、映像など3万3000点以上は搭載できることを証明している。詳細情報はURL(http://www.gizmodo.com/archives/feature-creep-500-books-in-your-gadget-bag-018420.php)または、「Cory Doctorow diagrees vehemently in his card-carrying hipster way」のURL(http://www.boingboing.net/2004/07/29/ebook_column_that_ge.html)で知ることができる。イギリスのDeloitte & Touche LLP社は2006年7月19日に、デジタル出版に関するレポート「Turn the Page: The Net Benefit of Digital Publishing」を公開した。新しいレポートによれば2012年にはデジタル出版が40%拡大すると予測している。詳細情報はURL(http://www.deloitte.co.uk/RegistrationForms/PDFs/TurnThePage.pdf)で知ることができる。