衛星考古学

Sky Archaeology


人工衛星などを利用した考古学探査や調査、解析の総称。カリフォルニアのパサデナにあるNASA(National Aeronautics and Space Administration/米国航空宇宙局/ナサ)のJPL研究所研究所(Jet Propulsion Laboratory/ジェット推進研究所)には宇宙からの考古学探査専用のSIR-C/X-SARまで登場している。その他にもURL(http://www.ghcc.msfc.nasa.gov/archeology/arenal.html)または、URL(http://www.jpl.nasa.gov/radar/sircxsar/)などで知ることができる。ただし、SIR-C/X-SARの画像は古く、Ikonosのような1mまで確認できる民間衛星が登場し、航空写真ではできなかったバンド数から来る画像解析などが進めば、中国の奥地や、南米のインカ遺跡など、さらに未知の遺跡が確認できることになるだろう。以前、リモート・センシング技術センターの田中總太郎、杉村俊郎、日本大学の中山裕則助教授達がランドサット画像とNOAA画像でシルクロードを完全解析したことがあり、その資料が見つかり次第、転載許可することになっている。NASAのEarth Observing System Education Projectとして、モンタナ大学 (University of Montana)のNLCEC(National Lewis and Clark Education Center)と 共同で、Meriwether LewisとWilliam Clarkが1804-1806年に実施した探検を「21世紀のタイムトラベル(21 Century Time Travel)」として衛星画像で調査することが2001年8月2日に発表された。米国のGAO(General Accounting Office/米国連邦会計監査院)は2003年6月12日に、NASAの巨大プロジェクトとリスクに関するレポート「NASA: Major Management Challenges and Program Risks, by Allen Li, director, acquisition sourcing and management, before the Columbia Accident Investigation Board, in Washington, D.C. GAO-03-849T」を公開した。詳細情報はURL(http://www.gao.gov/cgi-bin/getrpt?GAO-03-849T)で知ることができる。山形大学人文学部文化人類学・アンデス考古学の坂井正人助教授らの研究グループは2004秋から、ペルーのナスカ台地の地上絵が描かれた目的の解明や保全のため、絵の分布図を作成する作業に着手し、米国の商業衛星が撮影した写真を分析したところ、これまであまり研究されていなかった台地の南西部に絵や図形があるのを見つけ、2004年12月と2006年3月に現地を訪れて確認し、2006年4月19日に、世界遺産に登録されている巨大な地上絵で知られるペルーのナスカ台地で、地上絵観光ツアーの軽飛行機の飛行区域から外れて、凸凹があり見つけづらい場所で、多くは紀元前1世紀から6世紀に描かれたとみられる「人」か「動物」をかたどったとみられる絵や直線、渦巻き模様など約100個を発見し、同じ場所に何度も重ね書きをした形跡も確認されたと報告した。また「巨大過ぎて航空写真を使えば費用は5000万円を下らないが、衛星写真なら1ケタ安く済む。科学の進歩のおかげ」とも話した。ただし、このような発表は海外の多くの大学では大学ニュースとして発表し、新聞の報告をサポートしているが、山形大学では実施されていないことが残念である。詳細情報はURL(http://www-h.yamagata-u.ac.jp/index.htm)で知ることができる。米国のGAO(General Accounting Office/米国連邦会計監査院)は2006年7月11日に、NOAAの次世代機能に関するレポート「NOAA: Next Steps to Strengthen Its Acquisition Function. GAO-06-594」を公開した。詳細情報はURL(http://www.gao.gov/cgi-bin/getrpt?GAO-06-594)で知ることができる。NASA Science Newsは2007年1月5日に、宇宙考古学はScience@NASA読者の好きな話題で、 NASAの科学者は、古代遺跡が地表面から目に見えないため、地球を周回する人工衛星を使用して探査してきているが、米国のPBS放送の「NOVA science NOW」で2007年1月9日に、最新の宇宙考古学情報を紹介すると報告してきた。この種類の発見は、その地域で、彼らが自分達の環境をモニターし、管理するのを助けることによって、衛星はマヤ族の顕な長く保持された秘密だけではなく、現代のセントラ・ルアメリカの日常生活を改良することでもできると報告した。このPBS放送に先駆けNASAでは、Marshall Space Flight Centerの宇宙考古学者(space archeologist)としてパイオニアであるTom Severと、ニューハンプシャー大学(University of New Hampshire)のBill Saturnoの活動を紹介している。詳細情報はURL(http://science.nasa.gov/headlines/y2004/15nov_maya.htm)または、URL(http://science.nasa.gov/headlines/y2005/29sep_servir.htm)または、URL(http://www.pbs.org/wgbh/nova/sciencenow/3401/03.html)で知ることができる。NASAとGoogleが共同開発することで調印したので、宇宙に目を向けるだけではなく、時間軸を越えた過去の遺跡を探索する宇宙考古学の紹介もお願いしたいものである。詳細情報はURL(http://www.nasa.gov/centers/ames/news/releases/2006/06_96AR.html)で知ることができる。