バーチャル劇場

virtual theater


テレビ画面に写るドラマは全てバーチャル劇場といえるが、最近登場しているバーチャル劇場は、特設された劇場に設置された大型スクリーンに立体画像などで臨場感のある独自の映像ソフトを流している。吉本興行は1996年に神戸市の臨海副都心神戸ハーバーランドに立体映像技術を利用し、若者向けの漫才やコントなどを生出演ではなく、大型スクリーンに写すお笑い劇場として開設する。劇場の広さは800平方m強で、2〜300席程度が見込まれている。プロデュースは桂三枝が担当する。これでテレビなどに時間が取られ、劇場での生出演が少なかった有名お笑いタレントの出演も可能になった。ただし、観客の反応で変化するお笑いタレントの流れがどこまで表現できるかどうか、とくに観客とお笑いタレントのキャッチボールがバーチャル劇場のこれからの課題といえる。京都府精華町関西文化学術研究都市国際電気通信基礎技術研究所にあるATR(Advanced Telecommunications Research institute international/国際電気通信)知能映像通信研究所は、あいさつやうなずき、笑いをとる物言いなど約200語を収めた言語データベースから言葉を選ぶエージェント技術を活用し、コンピュータ上の仮想生物が大阪弁で漫才をするソフトウエアを開発した。また、収録言語数を増やし、会話が同じパターンの繰り返しにならないようにプログラムされた雑談し続ける仮想生物用のソフトや人間と仮想生物とが雑談できるソフトも開発した。登録する言葉を変更することで、大阪弁ではなく、女子高校生や子供との会話にも変更できる。また、名古屋弁に変換できる「だもんで信長」などという変換ロボットも最近では登場している。【日刊・デジタルクリエイターズ】No.0110 1998/08/26発行の「柴田のこねた」のコーナーでは、与謝野晶子訳の「源氏物語」の抜粋を「だもんで信長」で変換した例が掲載されていたので、ここに転載する。詳細情報はURL(http://www.mic.atr.co.jp/)で知ることができる。