バーチャル・アイデンティティ

virtual identity

仮想人格

本来の人格をデータベースからの選択によって変更し、仮想的に作られた人格の総称。ネットワークの中では、過去の職歴や学歴といったものが確認できない空間であることから、勝手に自分の経歴を作ることができる。そのようなネットワーク上の人格をバーチャル・アイデンティティといい、名前もニックネームだとか、有名人に成りすますこともできる。ロナレッジ(Zeroknowledge)社のフリーダム(Freedom)に登録したユーザーは、pseudonymを利用することで、プロキシ・サーバーのネットワーク、強力な暗号鍵、そしてデジタル署名を使って、ユーザーのコンピュータから身元を明かすデータが流れ出すのを防ぎ、簡単に複数のデジタル・アイデンティティをつくり出し、インターネットでの複数の活動に、それぞれ違うアイデンティティを使うことができる。ただし、Sony Entertainmentの広報担当者2名がバーチャル・アイデンティティを利用して、Columbia Picturesの映画「バーティカルリミット」のプロモーションとして映画評論をでっち上げ、お互いに映画を誉め合う詐欺的な情報操作による八百長は、会社と当該従業員双方に多くの批判が集中し、法的にも苦しい立場に立たされ、2名の広告担当を30日間の停職処分にした。以前にも一人で二役を演じ、お互いが誉め合うゲーム感覚で始めた米国で起こった八百長事件も、1つのIPアドレスで2つのIDを使っていたことから判明し、その社員は会社を立ち去ることになっている。現在では複数のIPを取得できる環境が提供されるようになってきていることから、さらに巧妙な八百長が起こる可能性は高くなっている。要は、他人の意見に振り回されないで、自己の判断で結論を出すことが必要になってきている。とはいうものの、それほど他人の意見を無視し続けることが可能かどうかという疑問も残る。あまりにも褒めちぎったり、反対しすぎる個人の主張に対し、聞き流すことも必要になってきているのが現状かもしれない。また、インターネット上には盗まれたアイデンティティとの戦いに関する情報を提供しているFight Identity Theftもある。詳細情報はURL(http://www.fightidentitytheft.com/)で知ることができる。