電子図書館/2005年

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米国のバッファロー大学(the University of Buffalo)のthe Buffalo Arts and Sciences Librariesに所属するDavid Bertucaがホーム・オンラインで利用できる図書館コレクションの調査を実施し、2005年1月27日にレポート「Library Collections Find Home Online」を公開した。1986年 2003年の動向調査「Expenditure Trends in ARL Libraries 1986-2003」として、全米の図書館、公立大学図書館、私立大学図書館、カナダの大学図書館の調査グラフを公開している。詳細情報はURL(http://news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/ap/20050125/ap_on_hi_te/dusty_to_digital_8)または、All ARL LibrariesのURL(http://www.arl.org/stats/arlstat/graphs/2003/aexp03.pdf)または、ARL Public University LibrariesのURL(http://www.arl.org/stats/arlstat/graphs/2003/aexp03_pub.pdf)または、ARL Private University LibrariesのURL(http://www.arl.org/stats/arlstat/graphs/2003/aexp03_priv.pdf)または、ARL Canadian University LibrariesのURL(http://www.arl.org/stats/arlstat/graphs/2003/aexp03_can.pdf)で知ることができる。
イギリスのthe Inquirerは2005年2月22日にBNF(フランスの国立図書館/Bibliotheque nationale de France/French National Library)の責任者で著名な歴史家のジャン-ノエル・ジャヌネ(Jean-Noel Jeanneney)が2005年2月18日に、各国図書館の一部蔵書をインターネットに掲載するGoogleの計画に対し、Googleの作品選択はアングロサクソン的な考えや英語に偏る可能性が高いと指摘したと報告した。詳細情報はURL(http://www.pcpro.co.uk/news/69737/french-national-library-head-rails-against-google.html)または、URL(http://news.com.com/Google+book+plan+sparks+French+war+of+words/2100-1024_3-5584569.html)で知ることができる。
文化や歴史のない米国の若い金持ち経営者が、思いつきで始められるほど古い本の世界は安易な社会ではなく、これは以前にMicrosft社のビル・ゲイツ(William H.Gates通称Bill Gates)が歴史というコンプレックスから古書に興味を抱き、基礎知識やポリシーもなく金だけで知識の浅い人だけが知っている本を異常に高く買いあさり、金の亡者のような古書ブローカーがそれに乗じて暗躍し、古書業界全体を混乱させ、多くの古書の世界で生き、研究している知識人に大きな迷惑を掛けた事件を起こしたことにも似ている。もし実施するのであれば、知識を持った専門の研究者グループを作り、ポリシーを持って計画的に実行する必要がある。思いつきの浅学で実施されると、金だけにものをいわせ、誰にも感謝されず、未来に無駄金を使った人類の恥という汚点を残すことになるという警告をしたもといえる。このような事例はあまりにも多く、「知識コンプレックスが暴走させた金亡者の無知」ともいえる。
フランスのLe Mondeは2005年3月16日に、フランスのジャック・シラク(Jacques Chirac)大統領はジャン-ノエル・ジャヌネの考え方に賛同し、フランス国立図書館へGoogleのプロジェクトに対抗して、ヨーロッパの文学作品をインターネットに掲載する計画を立てるよう指示したと報告した。詳細情報はURL(http://www.lemonde.fr/web/article/0,1-0@2-3246,36-401828,0.html)または、URL(http://www.reuters.com/newsArticle.jhtml?type=internetNews&storyID=7923981)で知ることができる。
米国のfutures groupが2005年2月18日に、近未来の公共図書館としてLaser Foundationが重要な社会的な質問の1つであるが、政府の優先リストでは低く、それらの本当の可能性を実現するためには資金が不十分で、公立図書館の基金に関して国家と地方のレベルで行われるべき緊急性を訴えて発行した15ページのレポート「The Public Library Service in 2015」をPDFで公開した。詳細情報はURL(http://www.futuresgroup.org.uk/index.php?pageid=5&docid=23)で知ることができる。
ノートルダム大学図書館(University Libraries of Notre Dame)がWebサイトを再構築するにあたって、どのようなところを注意して、検討しながら実施したかを紹介した報告書を公開した。詳細情報はURL(http://dewey.library.nd.edu/morgan/musings/website-summary/web-summary.pdf)または、URL(http://dewey.library.nd.edu/morgan/musings/website-summary/web-summary.ppt)で知ることができる。
大英図書館(British Library)のCEOであるLynne Brindleyは2005年6月29日に、2020年までに大英図書館を完全なデジタル化を実現すると報告した。Lynne Brindleyは2020年には、提出される研究論文の40%はデジタル・フォーマットだけになり、50%はデジタル・フォーマットと紙メディアの両用になり、10%だけが紙メディアだけの発行になると予測している。詳細情報はURL(http://www.bl.uk/news/2005/pressrelease20050629.html)で知ることができる。また同時に2005年から208年までの計画として「The British Library's strategy 2005 2008」を公開した。詳細情報はURL(http://www.bl.uk/about/strategic/pdf/blstrategy20052008.pdf)で知ることができる。
国立博物館、図書館、アーカイブがそれぞれコンテンツを展開することに限界が来ていることから、イギリスのU.K. Museums, Libraries, and Archives Councilとthe Department for Culture, Media, and Sportから任命されたイギリスのコンサルティング会社British Consulting Firmは2005年8月5日に、イギリスの博物館、図書館、アーカイブに関するレポート「Public Libraries: Efficiency and Stock Supply Chain Review」を発表し、これらのコンテンツを統合した「National Public Library Agency」の設立を提案した。システムを統一し、総合的なコンテンツを確立することで合理性と利便性を確保すべき時期に来ている。
全ての本や資料をデジタル化し、簡単に通信で管理できるようになれば、これまでのようにそれぞれの図書館や博物館、アーカイブなどで同じ資料を補完し、管理する必要もなくなり、その経費削減は巨額になることだろう。日本の場合だと、自分の職場がなくなると騒ぎはじめ、反対する人も出てくることだろうが、そのようなエゴは切り捨てないと、全体が駄目になりそうな状況といえる。これまでのような博物館や図書館、アーカイブを残し、無駄が出ても自分の仕事場が安泰であって欲しいという自己中心的な考えのキュレーターや司書が居たら、時の流れが読めない、時代遅れで、身勝手な古い発想ということになる。詳細情報はURL(http://www.ala.org/al_onlineTemplate.cfm?Section=American_Libraries&template=/ContentManagement/ContentDisplay.cfm&ContentID=101365)で知ることができる。レポート「Public Libraries: Efficiency and Stock Supply Chain Review」はURL(http://www.mla.gov.uk/documents/fff_efficiency_00fullrep.pdf)でダウンロードできる。
EC(European Commission)は2005年9月30日に、「historical and cultural heritage into digital content(歴史的で文化的な遺産のデジタル・コンテンツ)」計画として「Commission unveils plans for European digital libraries」を公開し、同時にD&A「European digital libraries : Frequently Asked Questions」を公開した。プロジェクトの狙いは、本、映画、写真、原稿、スピーチと音楽を含むヨーロッパの遺産的な記録をデジタル化し、保存することになっていて、全てのヨーロッパの市民にそれをオンラインで利用できるようにすることになっている。詳細情報はURL(http://europa.eu.int/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/05/1202&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en)または、URL(http://europa.eu.int/rapid/pressReleasesAction.do?reference=MEMO/05/347&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en)または、「i2010 Digital Libraries」のURL(http://europa.eu.int/information_society/activities/digital_libraries/doc/en_comm_digital_libraries.pdf)または、URL(http://europa.eu.int/information_society/activities/digital_libraries/doc/annex1_en.pdf)または、URL(http://europa.eu.int/information_society/activities/digital_libraries/doc/annex2_en.pdf)で知ることができる。
National Center for Education Statisticsは2004年度の米国における図書館の経済状況を調査したレポート「E.D. TAB: State Library Agencies: Fiscal Year 2004」を公開し、同時に「Supplemental State Tables」も公開した。詳細情報はURL(http://nces.ed.gov/pubs2006/2006303.pdf)または、URL(http://nces.ed.gov/pubs2006/2006303_s.pdf)で知ることができる。
イギリスのBBCは2005年11月4日に、Microsoft社が大英図書館の本を10,0000種類のスキャンを2006年から開始すると報告した。問題は、Microsoft社の場合はWindowsユーザーだけに公開するといった行動にでることで、すでにスキャンしたコンテンツは、MSNウェブサイトで利用可能にするといっています。 両方の組織は、他の会社が図書館の内容を使用するのが妨げられないと主張しましているが、EMEAのMicrosoft社常務Alistair Bakerは、課金方式を導入するか、広告収入で採算をするか未定といっていることから、世界標準ではなく、IntenetExplorerでないと見られないと言い出すことが危惧される。
大英博物館では2004年6月15日に、1800年代の100年間に出版された新聞アーカイブ構築を「200万 プロジェクト( 2m project)」としてニュースを報告し、このデジタル化プロジェクトに資金を提供したJISC(Joint Information Systems Committee)のチェアーのロン・クック卿(Sir Ron Cooke)は「新聞は独特な方法で私たちの文化を表わしている(Newspapers represent our culture in a unique way,)」と表現し、「200万 プロジェクト」には52,000の新聞と雑誌が対象になり、Colindaleの中にある大英図書館の新聞収集責任者 (British Library's newspaper collections in Colindale)エド・キング(Ed King)は「大英図書館は私たちの収集をできるだけ多くの人々がアクセスを可能にし、これはデジタル・コピーが、それらの全体中の著作権(初期に)外としてウェブ・ユーザーが調査し、利用可能になることを意味する(The British Library is committed to making our collections accessible to as many people as possible, This means that digital copies will be available for web users who can explore these early out-of-copyright editions in their entirety.)」と著作権を排除することを明言したと報告した。著作権を作り出したイギリスで、Webで公開したモノは著作権を放棄することを公言した歴史的な事業になったと報告していたが、Microsoft社が課金方式にすると言い出すと、19世紀の新聞も課金方式を導入することになり、せっかくの良い決定も、Microsoft社が関係すると金儲け主義に路線修正する!実に迷惑なことと言える。詳細情報はURL(http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/3795631.stm)で知ることができる。
これらは文化的に重要な行為であり、すでにMicrosoft社は電子ブックの世界で1999年10月13日に、Microsoft社が優秀なeブック作品を表彰する「フランクフルト・e ブック賞(Frankfurt eBook Awards)」を設立したことを発表し、大賞(grand prize)には$100,000を提供すといっていたが、たった3年後にNando Timesは2002年4月17日に、Microsoft社が、「eBook Awards」のサポートを中止したと報道している。詳細情報はURL(http://www.nandotimes.com/technology/story/365311p-2954983c.html)で知ることができる。
かき回して、儲からないと逃げ出すようなようは行為は実に迷惑なことで単純な金儲け主義だけで参加しないで欲しい。OCLC Researchは2005年11月9日に、未来の図書館カタログについてThom Hickeyが36枚のスライドで提案した「The Future of the Library Catalog」を公開した。詳細情報はURL(http://www.oclc.org/research/presentations/hickey/fedlink200511a.ppt)で知ることができる。
EC(European Commission/欧州委員会)は2005年9月30日に、ヨーロッパの書籍や文献をインターネットで公開する欧州デジタルライブラリ構想(plans for European digital libraries)を発表した。詳細情報はURL(http://europa.eu.int/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/05/1202&format=HTML&aged=0&language=en&guiLanguage=en)で知ることができる。

[これまでの蔵書記録]
●200万冊のコレクションを1946年に構築したワシントンのHenry De Wolf Smythの「A General Account of the Development of Methods of Using Atomic Energy for Military Purposes Under the Auspices of the United States Government, 1940-1945」
●400万冊のコレクションを1966年に構築したLycophronの「Alexandra. Poema Obscurum」
●500万冊のコレクションを1975年に構築したマサチューセッツのCambridgeの「The Holy Bible: Containing the Old Testament and the New. Translated into the Indian Language」
●600万冊のコレクションを1982年に構築したJohn Flamsteedの「Historiae Coelestis」
●700万冊のコレクションを1986年に構築したマインツのBernhard von Breydenbachの「Peregrinatio in Terram Sanctam」
●800万冊のコレクションを1992年に構築したFrank Lloyd Wright and William Herman Winslowの「The House Beautiful」
●900万冊のコレクションを1998年に構築したドイツの「Practica et Arte di Cavalleria」