デジタル・ブック

digital book


文字情報と一部白黒のグラフィックスを3.5インチのフロッピーディスクに収録したメディアの名称。言葉の検索などを行うソフトウェアもフロッピーディスクに入っている。フロッピーディスクの場合は、電子ブックに比べると情報量は制限されるが、制作にかかる時間と費用が少なくて済んでいた。そのため、文庫本や雑誌的なタイトルの発売が可能になった。デジタル・ブックに収納できる文字情報は約1Mバイトであり、文字にすると約50万字、単行本にすると約600ページ前後に相当する。ただし、フロッピーディスク時代の終焉とともに、CD-ROM、DVDなどに移行しはじめた。1994年3月中旬から、フジ・サンケイ・グループの出版社である扶桑社は、パソコン通信で書籍を読める有料サービスを開始した。このサービスは、グループ会社のフジミックが運営するパソコン通信網EYE-NETを利用するものである。パソコン通信で引き出した書籍内容に日本電気(NEC)の日本語表示MS-DOSとテキスト表示ソフトウェアを組み合わせて1枚のフロッピーディスクにして利用する。書籍の内容は小説、エッセイが中心である。しかし、多くのメディアが大容量化する傾向から古いメディアの部類になってきている。COLOR FIELDSは1998年6月から、小説家、写真家、イラストレーター、CGアーティスト等の作品をPDFで作成し、そのデジタルブックをインターネットで24時間年中無休で届けるサービスとして、「DIGITALOUT」を開始した。MIT Technology Reviewは2004年3月5日に、オランダのEindhovenにあるフィリップス・リサーチ研究所(Philips Research Lab)やE-Ink社が提供する新しい技術は、新しい「E-book」を誕生させ、さらに未来の紙として発展することを予測させる「E-book may be 'paper' of the future」を公開した。詳細情報はURL(http://www.technologyreview.com/articles/prototype50304.asp)で知ることができる。韓国のKorea Heraldは2004年6月3日に、専用端末はスクリーンも大きく、読みやすいが、専用端末が売れないことを理由に、携帯電話で読める電子ブック事業に変更した韓国のBooktopiaは毎月20万部以上を販売し、電子ブック事業で成功していると報告した。この成功事例を重視し、韓国では、SK Telecom社とKTF社が専用端末から携帯電話で読める電子ブック事業へ移行することを表明し、米国でもVindigo社の電子ブック・アプリケーションがVindigo2.0で携帯電話に対応させたと報告した。詳細情報はURL(http://www.koreaherald.co.kr/SITE/data/html_dir/2004/05/29/200405290033.asp)または、URL(http://www.vindigo.com/phone/index.html)で知ることができる。イギリスの大衆新聞「The Sun」は2004年7月22日に、Napster UKと提携して5万ポンド 相当の音楽関連賞品が当たる懸賞を紙上で発表し、1000万人にのぼる読者に対し、土曜版に掲載されたコードを入力することで、Napster サイトにある75万曲の中から好きな音楽をダウンロードできるサービスを2004年7月24日から8回にわたって開始した。詳細情報はURL(http://www.thesun.co.uk/article/0,,2004341274,00.html)で知ることができる。イギリスの大衆新聞「The Sun」ではSun Online Shopで、バイクやMP3プレイヤー、旅行代理店、庭道具、健康道具、Tシャツから下着、おもちゃなどあらゆるモノを通販で販売を開始している。新聞はあらゆる情報を提供していることから、日本でも広告だけではなく、オンライン・ショップの入り口としての代行業や直販ショップは十分ビジネスになる。今まで新聞社や出版社が、このような情報内容と商品販売を連携した徹底的にビジネス展開してこなかったことの方が不思議といえる。Sun Online Shopでは「iPod」も販売している。詳細情報はURL(http://www.edirectory.co.uk/thesun/pages/index.asp?cid=1214&afid=91214)で知ることができる。ユネスコの未来の電子ブックワークショップ「UNESCO Workshop on Future of e-Books」がインドのデリーで2004年10月4日に開催された。詳細情報はURL(http://portal.unesco.org/ci/en/ev.php-URL_ID=17333&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html)で知ることができる。
米国のEbooks社はフィンランドのNokia社と2004年10月27日に、Nokia社の携帯電話ユーザーが携帯電話で本の情報を入手し、買うことができ、同時にダウンロードして読むことができる5年間の契約を締結したと報告した。詳細情報はURL(http://biz.yahoo.com/prnews/041027/lnw009_1.html)で知ることができる。
電子書籍オーサリング事業を展開しているデジブックジャパンとアイ・ティー・シーネットワークは2005年9月5日に、ドコモ公式サイトとして、PCブログと連動したRSSアフィリエイトシステムを採用した電子書籍総合サイト「いまよむ」を2005年9月5日(月)にオープンしたと報告した。詳細情報はURL(http://www.dbook.co.jp/)で知ることができる。イギリスのDeloitte & Touche LLP社は2006年7月19日に、デジタル出版に関するレポート「Turn the Page: The Net Benefit of Digital Publishing」を公開した。新しいレポートによれば2012年にはデジタル出版が40%拡大すると予測している。詳細情報はURL(http://www.deloitte.co.uk/RegistrationForms/PDFs/TurnThePage.pdf)で知ることができる。
教科書の値段が法外だと考え、出版業界のシステムに不満を感じていたコロンビア・ビジネス・スクールのマーケティング学教授Noel Caponは2008年10月6日に、無料でダウンロードでき、読者が「自分で値段を決められる」教科書「Managing Marketing in the 21st Century(21世紀におけるマーケティング管理)」の提供を開始した。詳細情報はURL(http://www.mm21c.com/)で知ることができる。
オンライン上で楽曲を購入する際の値段をユーザーが自分で決められるという試みを行なったロックバンドのRadioheadやNine Inch Nailsはあったが、教科書では初めてであった。