サーバー型放送


ハードディスク内蔵レコーダーをさらに進化させ、全番組の映像と同時に、放送局から送られてくる番組の出演者情報やどんなシーンが含まれるかなど番組関連メタデータも一旦大容量ハードディスクにサーバーを通して保存し、その中から、視聴者個人が好きな画面だけを呼び出して再生することができる放送システムの総称。ただし、受信機に蓄積された番組内容の不正コピーや改ざんを防ぐため、蓄積した番組を再生したときに初めて視聴した分だけ課金する「再生時課金」などで権利保護され、視聴した情報も自動的に放送局へ送信される有料放送方式が採用される可能性が高い。米国のヤンキーグループ(Yankee Group)は2003年9月22日に、PVR(Personal Video Recorder)として、ハードディスク・レコーダーなど新しい技術の波が到来したことにより、CMスキップ機能などで広告部分だけをユーザーが見なくなり、広告収入を前提としたテレビ産業に大変動が起こり、テレビのスポット広告が消える可能性があることから、「New Technology Threatens to Undermine the Value of Television Advertising」というレポートを公開した。詳細情報はURL(http://www.yankeegroup.com/public/news_releases/news_release_detail.jsp?ID=PressReleases/news_09222003_mes.htm)で知ることができる。市場調査会社Forresterは、北米のホーム・ネットワーキング市場は2003年が1000万で、2009年までに宇宙に飛び出すロケットのような勢いで4600万まで増大すると予測し、News.comは「Home Networking To Skyrocket」と表現した。詳細情報はURL(http://www.forrester.com/ER/Press/Release/0,1769,935,00.html)または、URL(http://news.com.com/Home+networking+to+skyrocket%2C+study+says/2100-1033_3-5297026.html?tag=st_lh)で知ることができる。百科事典などは、巨大化が予測されるホーム・ネットワーキング市場のDVRs(Digital Video Recorders)標準搭載を狙うべきで、毎年のバージョンアップをオンライで提供し、アドワーズ広告の技術を活用して、DVRsに登録されたデータを自動検索し、関連用語を引き出すことも可能になる。矢野経済研究所は2005年6月29日に、HDDレコーダーでテレビコマーシャルを全てスキップしているユーザーが69.2%に達していると報告した。詳細情報はURL(http://www.yano.co.jp/press/2005/050629.html)または、URL(http://www.yanoresearch.jp/pdf/press/050629.pdf)で知ることができる。Broadcasting & Cableは2005年7月21日に、米国のデジタル・ビデオレコーダー普及に関するレポートを公開し、5年後には約半分の家庭にデジタル・ビデオレコーダーが浸透し、ケーブル向けデジタル・ビデオレコーダー(cable DVRs)が衛星テレビ向けデジタル・ビデオレコーダー保有者に追いつくと予測した。JupiterResearchが2005年7月19日に発表したレポート「US DTV and iTV Forecast, 2005 to 2010」によれば、2004年には700万人の家庭にデジタル・ビデオレコーダーが普及していた(現在の浸透率は12%)が、2010年には5500万の家庭で、または全家庭の47%にデジタル・ビデオレコーダーが浸透すると予測している。また、HDTVは、2005年に1000万家庭に普及しているが、2010年には6900万家庭にまで浸透すると予測している。今回はデジタルTVへの変更により、HDTVの普及率躍進に向けたチャンスが到来したということで各メーカーも話題にしているが、ただし、これまで何度もHDTVの普及率は発表されてきたが、すべて裏切られてきている。詳細情報はURL(http://email.broadcastingcable.com/cgi-bin2/DM/y/emwG0I46zt0Olt0CXf50Ee)または、URL(http://www.jupiterresearch.com/bin/item.pl/home)で知ることができる。また、電通は2005年7月19日に、CMスキップ機能で「DVR普及でCM効果が下がる」とした調査結果が相次いでいるのに対し、反論するレポート「DVR普及がテレビ視聴に与える影響について」を公表した。詳細情報はURL(http://www.dentsu.co.jp/marketing/report/dvr2.pdf)で知ることができる。それはまだCMスキップ機能を使いこなしている人が少ないということであって、それだけ電通は慌てて、将来のテレビ広告市場が心配であるということだろう。「数(5年後に約8倍)」と「機能の進化と知識の普及」の両面から、テレビ広告市場は雑誌広告の市場のように確実に削り取られていくことになる。また、そのDVRsの普及率を5年後に約8倍するため、テレビを使って宣伝協力しているのが電通などの広告代理店という矛盾したパラドックスが、そこで渦巻いているのも不思議である。
MarketingChartsは2008年1月2日に、DVR使用に関する騒ぎにもかかわらず、広告主に関して視聴者は記録された番組を後で見ることはないことが、Nielsenのデータを分析したPalisades MediaGroupのレポートで明らかになったと報告した。
Palisadesは、平均的に録画の当日にすべてのDVRゴールデンアワー番組を半分以上が再生し、翌日の終わりまでには、DVR所有者の4分の3が番組を再生していた。
Palisades MediaGroupの調査ディレクタースージー・トーマス(Susie Thomas)は、DVRの浸透が高速に成長しているように見えるが、その用法が視聴率格付けに重要な影響を与えない。まだ、少なくともそうしていない。と報告している。
「ニールセンは、DVR浸透が2008年1月に12%から20%で来ると予測しています。」 「これは利益サイズの増加ですが、視聴率への影響は小さい方のままで残っています。」と報告している。
調査によれば、視聴率格付けはDVRにより、再生ライブからライブ+7に15%が影響されるとと言う予測に一致した。
18歳〜49歳では、平均した視聴率格付けは、ライブで2.5、ライブ+7が2.9となり、16.7%増加した。
広告スキップ機能では、DVRを使用するすべての人々が早送りしていた。記録した番組を見る人の半分未満が再生中に、広告部分を早送りしていた。
トーマスは、「データで番組を見ると、変動はもちろんあるが、総合的なDVR用法はライブ見るのに劇的に違いは無い。」と述べている。
ただし、Nielsenやテレビ局、広告代理店に関係が深いPalisades MediaGroupのレポートであり、不利になるデータは調査されないことを考慮すべきである。詳細情報はURL(http://www.marketingcharts.com/television/dvr-use-not-having-huge-impact-on-ratings-2897/#more-2897)または、URL(http://www.palisades-media.com/pdf/DVR_VIEWERS.pdf)で知ることができる。