合成画像


複数の画像を合成し、まったく新しい画像を創造する技術の総称。例えば、人物だけを抽出して、別に撮影した背景を合成することができる。この技術は、映画やテレビなどで臨場感を出すために使われたり、テーマパークなどで、未体験ゾーンに観客が行ったような画像を作るときに使われる。最近はコンピュータ技術が発達し、比較的簡単にα-チャンネルやマスキング技術を使った画像合成ができるようになった。背景を特別な色にしたり、人物の皮膚の色を認識させて人物だけを抽出したり、赤外線センサーを利用して人物を認識させる技術を使う。ただし、背景や照明を固定し、限られた場所で撮影しなければならない。また、赤外線センサーで人物を区別する場合には、複数の人物の重なりが区別できないといった難点もある。1995年7月、松下グループの研究企業である松下技研は、人物が写った動画像から人物だけを簡単に分離できる人物抽出システムを開発した。これは、人間の左右の目の視差をカメラに応用し、人物と背景の距離を算出して目的の人物だけをワークステーションで取り出す技術である。このシステムは、旭光学工業が市販しているステレオ・アダプターと呼ぶ特殊ミラー・セットをビデオカメラに装着できるように改良し、右画像と左画像の二つをカメラに収める。その画像をデジタルVTR でデジタル画像に変換し、動画メモリを通してワークステーションに取り込み、目的の人物とカメラの距離を算出して目的の人物だけを取り出せるようにした。この技術を利用すれば、合成画像が簡単にできるようになり、テレビ電話の背景を合成したり、3D-CGアニメーションに自分の子供を乗せてサイバースペースを飛び回る画像を作るのも夢ではなくなる。ニコンは、解像度41万画素の赤外線CCDカメラ「サーマルビジョンLAIRD 3A」シリーズを1996年9月1日に発売した。サーマルビジョンLAIRD 3Aは、内蔵フィルターと電子シャッター機能により、放射率補正機能で従来機より精度を改善するとともにカラー化や拡大などの画像処理にも対応させ、最高2000度までの温度測定を可能にした。この技術を活用して、合成画像を温度差で実行できるようにした。