Inferno

インフェルノ

旧AT&Aの通信機器部門が独立した米国のルーセント・テクノロジー(Lucent Technologies)社で、Rob PikeやDennis Ritchieなど、約20年前にUNIXの開発に携わったベル研究所のソフトエンジニアらが開発した、Javaによく似ている技術。または、そのネットワーク対応OSの名称。詳細情報はURL(http://www.lucent-inferno.com/)で知ることができる。Javaと同じように特定のプラットフォームに依存しない、またデータ量を抑え、動作に必要なメモリ容量が1Mバイト以下にしたため、PDAから大きなコンピュータ・システム、電話機、テレビゲーム用端末からCATVの接続装置まで、いろいろな電子デバイス上で動かすことができる。また、Windows対応のパソコン上で付加ソフトとしても使え、独自のプログラミング機能を内蔵し、データの暗号化、受発信者の認証といったセキュリティ保持技術も導入し、Javaにも適応している。米国のサン・マイクロシステムズ(Sun Microsystems)社の子会社JavaSoft社は、Infernoは言語のレベルでJavaOSと競合するものを持っていると発表した。Infernoは電話交換機システムのような、Javaがそれほど関わっていない市場を狙っているが、今後もっと多くの市場で競争になるだろう。すでに複数の日本企業に試供版が提供されている。1997年3月10日にLucentTechnologies社は、Inferno1.0を正式に発表した。Inferno1.0ではプログラミング言語Limbo、またその仮想マシンを装備しているほか、Java、C、C++などで作られたアプリケーションもサポートし、日立のSH3、Intel、MIPS、モトローラの68030、PowerPC、SPARC、ARMといったプロセッサ上で動く。発表前はJavaのライバルとして比較されてきたが、それぞれのレベルでOS9、QNX、JavaOS、GEOSと競合するOSとして注目されている。ただし、すでにJavaがこれだけ浸透した業界で、どこまで食い込むことができるか問題である。もっとも、FORTRANに似た登場の仕方をしたJavaが、FORTRANと同じような道をたどるのであれば、Infernoにも可能性はある。詳細情報はURL(http://plan9.bell-labs.com/inferno/index.html)で知ることができる。ルーセント・テクノロジー社は1997年11月17日に、PersonalJavaプログラミング言語を完全にサポートし、インフェルノ自身のプログラミング言語であるリンボ(Limbo)と同様に、パーソナル・ジャバ言語で作成されたアプリケーションが動作するInferno 2.0を発表した。九州システム情報技術研究所はインターネット上で、「インターネット認証技術入門」のチュートリアル資料を公開している。Inferno社はネットワーク対応OSのInferno基づいて、JiniやMicrosoft社のユニバーサル・プラグ&プレイに対抗する技術として、次世代通信関連製品「パケットスターIPサービス・プラットホーム」と「インターネット・プロトコル交換システム(IPES)」の2製品に使用して、あらゆるネットワーク機器同士をOSや言語などによらずに接続できる「インフェルノスペース(Inferno Space)」を発表した。詳細情報はURL(http://www.lucent.com/press/0399/990303.nsa.html)で知ることができる。また、ダウンロードはURL(http://www.lucent-inferno.com/)でできる。Lucent Technologies社は2000年6月20日に、OSInfernoをLinuxに対抗する分散コンピューティング用のプラットフォームとして売り込もうとしているイギリスのソフト会社Vita Nouova社にInfernoに関する独占権を与えたことを発表した。Vita Nouova社は、ロイヤリティなしのライセンスモデルをInfernoに適用し、ユーザーがバグフィックスやその他の変更を加えて強化した点をコミュニティ内でInfernoに還元することを推奨するが、Vita Nuova社は顧客に対し、開発したコードのInfernoコミュニティへの還元を強制することはないということである。Infernoはコンパック(Compaq Computer/2001年9月3日にHewlett-Packard社が買収を発表した)社のハンドヘルドコンピュータ「iPAQ」に移植されたことを2001年6月28日に発表した。フランスのAlcatel社と米国のルーセント・テクノロジー(Lucent Technologies)社は2006年11月30日に合併が正式に完了したと発表し、2006年12月1日から社名を「Alcatel-Lucent」とし、合併後の従業員数は7万9000人で、うち2万3000人は米国のニュージャージー州を拠点とするBell Labsを含む施設で、研究開発に従事することになった。詳細情報はURL(http://www1.alcatel-lucent.com/conferences/day1/)で知ることができる。