はじめに

情報は毎日、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど、世界中のメディアが提供し、さらにインターネットの普及によって、個人や小規模メディア、大規模メディアなどから発行される電子メール新聞、ML(メーリング・リスト)、Web雑誌、Web新聞、ブログなどによって、その量は肥大化する一方であり、それらの現象を目で追うだけで、なぜか理解した錯覚に落ち込む。

ところが過去の情報と、新しい情報を重ねることによって、全く新しい発見が表面化する。この方式は、ヨーロッパの大学などで正確に、時間軸と共にレポートを構築し、その技術を第3者によって認められない限り、論文を書くことが許されない方式と同じである。

このような方式を採用し、メディアと通信環境に影響を与える現象をレポートし、用語ごとにまとめ、関連するそれぞれの用語をハイパー・メディアの技術を採用してリンクスさせ、それぞれの情報出典はインターネット上の情報アドレスをURLとして提供し、リンクすることでリソースにもユーザーが目を通せるように設定し、1年を7年とするドッグ・イヤーと呼ぶ急速に変化する時代に対応させるため、毎月バージョンアップするという時間軸を持たせた事典が「マルチメディア・インターネット事典」です。

ただし、自分はさておき、人は第3者に完全を期待するようで、多くの人が「マルチメディア・インターネット事典」は完全なものと誤解をされていることも多いようですが、情報はどんどん変化し、同時に内容、意味、利用される機器も変化する。また、一般知識とプロが実際に利用した体験から知る情報では大きな隔たりがあり、内容も違ってくる。

そこで「マルチメディア・インターネット事典」は、どんどん時間軸と共に変化し、修正し、成長していく事典として制作されています。

「マルチメディア・インターネット事典」はあくまでも「目安」「きっかけ」として利用し、「マルチメディア・インターネット事典」だけで満足するのではなく、知りたいと思う人は、さらにあらゆる手段で探求することを薦めます。もし、「マルチメディア・インターネット事典」に記載されている内容に間違いがあった場合は、資料と共にどんどん修正要求をして下さい。内容が確認され次第「マルチメディア・インターネット事典」もどんどん修正します。ただし、資料を添付しないで修正要求されても確認のしようがなく、混乱を避けるため修正しません。

また、この「マルチメディア・インターネット事典」は、ドイツのマインツにある国立ヨハネス・グーテンベルグ大学大学院書誌学科に在籍し、メディアの技術と社会の歴史を研究してきた筆者が、サイバースペースでマルチメディア世界を知るためのコックピットで、マウスだけで世界中のどこにでも飛んで行ける。ドラえもんの「どこでもドアー」をコンセプトに、インターネットをフルに活用した「デジタル書誌学事典」として開発されています。

インターネットが世界中で情報を提供し、一般の人達が安価に重要な情報を直接入手できる環境を作り上げるようになってきました。

また、個人からの情報も国境を越え、世界中の人達に提供できるようになってきています。

初期には個人のお遊び情報も多かったが、最近では、病原性大腸菌O157に関する情報が得られるサイトとして、専門家が直接一般向けの総合全般情報が得られるサイトや研究、医療機関、専門家向けの情報を発信しているサイト、O157対策に関する内閣総理大臣の談話、厚生省から、各政令市/特別区の衛生主管長宛てに出された病原性大腸菌O157による食中毒防止の徹底を呼びかける通知書を見ることができるサイトなどが登場し、これまでのような新聞、雑誌、ラジオ、テレビなどのようにフィルターがかかった一方向の情報から、疑問にも答えてくれる環境が整ってきました。

「マルチメディア」という言葉は、一部のマスコミが流行(はやり)として取り上げ、映像をデジタル化したり、パソコンで映像や音声が扱えるようになった現象のように説明していますが、本来は一度デジタル化されたデータは知識であり、必要とする人にいつでも、どのような環境でも提供できるようにするため、コミュニケーションの方法を限定しないツールの総称です。

そのためには、一つのデータが印刷物であったり、放送されたり、広告になったり、通信で送られたり、あらゆるメディアに対応するメディア・ミックス環境が必要になります。また、メディアの種類によって伝えることができる情報にも変化が現れ、あるメディアでは伝えることができなかった情報も、他のメディアでは可能になったり、またその逆の現象も起こり、どんどん変化していきます。

あらゆるメディアに対応させるためには、データをデジタル化し、デジタル化されたデータを扱えるコンピュータが一番便利であるということから、現在のところパソコンとマルチメディアは一体化しているように写っているのです。ただし、デジタル化されたデータを読み出し専用のマシンやPDA、携帯電話なども登場し、その様相は変化してきています。

ところが、病原性大腸菌O157が終息したり、アトランタ・オリンピックが終われば、せっかくデジタル化されたデータは消されてしまうことが多いのも残念です。

デジタル化されたデータは、保存の仕方がきちんとしていれば不変です。しかし、せっかくデジタル化されたデータも実際には0と1の連続数で、非常に壊れやすく、一度消されたデータを再構築することは不可能といえます。

「マルチメディア」は、一度デジタル化されたデータを壊さないで、必要なときにいつでも、だれでも、もっとも扱いやすいメディアで提供する環境を構築するためのツールであり、この思想は、コンピュータが発明されるための基本概念であり、夢でもあったのです。そのような環境を構築するために役立てばという考えから、この「マルチメディア・インターネット事典」では、すでに実現している会社や製品名、より多くの情報が入手できるようにインターネット・アドレスなどを実名で表記しています。また、進化が激しいマルチメディア社会に対応させるために、書籍の提供では不十分な場合を考え、あらゆるコンピュータで検索が可能になるように時間軸を持たせ、毎日バージョンアップするデータベースを構築し、不定期にバージョンアップする事典にしました。

公共団体などが公開した文書などは、原文のままなるべく全文を掲載しました。英文やドイツ語文なども翻訳しないで、そのまま掲載しました。それは、翻訳することによる間違いを避けるためと、今後多くの情報が日本語だけでは理解できない環境を予測した結果です。

●最後に、この「マルチメディア・インターネット事典」を使用するにあたっての使用許諾条件を掲載します。

デジタル・クリエイターズ連絡協議会は、以下の条件のもとで、「マルチメディア・インターネット事典」の使用、複製ならびにオリジナルの状態のままで頒布することを無償で許諾します。

1. 本「マルチメディア・インターネット事典」の一部の文章引用は基本的に自由です。

2. 本「マルチメディア・インターネット事典」の中に含まれる著作権表示ならびに、この使用許諾条件を、本「マルチメディア・インターネット事典」一部を複製したものに表示してください。

3. 本「マルチメディア・インターネット事典」のみを単独で、あるいは本「マルチメディア・インターネット事典」の全部または一部を他の製品の一部として、デジタル・クリエイターズ連絡協議会の許可なく販売したり、Webで公開することはできません。 また当該営利目的の使用に際し、当デジタル・クリエイターズ連絡協議会の名称を対外的に使用することはできません。

なお、ftpサイトやBBSサイトへの転載、雑誌・出版物への掲載および添付しての頒布などについては、当デジタル・クリエイターズ連絡協議会までお問い合わせください。連絡先は以下のとおりです。

[連絡先]jiten@jiten.com

5. 本「マルチメディア・インターネット事典」を引用文などで公表する場合には、本「マルチメディア・インターネット事典」とデジタル・クリエイターズ連絡協議会の名称を引用等によって明示してください。

なお、この「使用許諾条件」は突然変更される可能性があることをご容赦下さい。

免責事項

当デジタル・クリエイターズ連絡協議会は、本「マルチメディア・インターネット事典」に関して一切の保証を致しません。 本「マルチメディア・インターネット事典」に不備があっても、弊社は誤りの修正その他いかなる保守作業をする義務を負いません。

さらに、本「マルチメディア・インターネット事典」の使用、複製ならびに頒布により生じた損害または第三者に直接または間接的損害が生じても当デジタル・クリエイターズ連絡協議会は法律上の根拠を問わずいかなる責任も負わないものとし、一切の賠償等は行なわないものとします。

問い合わせ先

本「マルチメディア・インターネット事典」に関する問い合わせはjiten@jiten.comまでお願いします。

伊藤政行/2003年7月7日現在