x2


米国のUSロボティクス(U.S.Robotics)社が1996年10月16日に発表した、プロバイダなどのセンター側からデータを受信するときに通信速度56Kbpsに対応したモデムの技術の名称。送信するときには、28.8または33.6Kbpsの速度になる。1997年にはx2対応製品が発売され、現行のモデム製品もフラッシュROM上のソフトウェア書き換えによるアップグレード・サービスが行なう。すでに米国のパソコン通信会社のAOL(America OnLine/アメリカ・オンライン)やCompuServe、MCIなどを含む30社以上のプロバイダがこのx2のサポートを表明した。その中には日本の東京インターネット、グローバルオンラインジャパンら4社の名前も含まれている。また、U.S.Robotics社は、ITU-TSS(International Telecommunications Union-Telecommunication Standization Sector/国際通信連合・電気通信標準化部門)に対してx2を国際標準とするように提案している。この規格との互換性は現段階ではない。詳細情報はURL(http://www.USR.com)で知ることができる。ただし、56kbps対応モデムに関しては、すでにチップ・メーカーである米国のロックウエル・インターネショナル(Rockwell International)社が独自開発の技術のK56Plusを1996年9月に発表し、モデム・メーカー各社からも対応モデムの発売が予告されている。1997年1月24日にロックウェル・インターナショナル・ジャパンは、K56Plusのサポート体制が整ったと発表した。U.S.Robotics社の小型ファクス・モデムSportster Voice336は、ボイスメール機能付きで33.6Kbpsの通信速度だが、x2規格に対応していることから56Kbpsモデムへのアップグレードも可能で、1997年2月24日には56Kbpsモデム製品も発売した。日本ではニフティ、アスキー(2002年11月18日にメディアリーヴス社名を変更し、子会社のアストロアーツを「アスキー」に社名変更した)、AOLジャパン(2001年1月23日にドコモ・エーオーエルに社名変更)がサポートを表明している。1997年2月26日に、米国のスリーコム(3Com)社とU.S.Robotics社は1997年6月12日に合弁し、世界45ヶ国で1万3500名もの従業員を抱える巨大企業3Comになった。これで、56Kbpsモデムは、Rockwell International社とモトローラ(Motorola)社の連合と3Com社の戦いになり、その後、56Kbpsモデムの普及が遅れているのは紛争が原因であることを両陣営が互いに認め、1998年1月20日に標準化で協力ことを発表した。1998年2月6日にITU(International Telecommunication Union/国際電気通信連合)のメンバー達はV.pcmとして進められていた標準化作業をV.90にしてK56bpsモデムの標準化を決定した。米国のパソコン通信最大手のアメリカ・オンライン(America OnLine/AOL)は1997年6月18日にx2モデムを採用することを発表した。日本法人のスリーコム・ジャパンは1998年4月から、無料でx2モデムをV.90モデムにアップグレードするサービスを開始した。また、それまで特許をめぐる訴訟で係争していたMotorola社と3COM社は1998年3月26日に和解したことを発表した。日本経済団体連合会は 2004年1月20日に、「戦略的な国際標準化の推進に関する提言」を公開した。詳細情報はURL(http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2004/007.html)で知ることができる。角川ホールディングスは業容を多角化する目的で2004年1月29日に、アスキーの持ち株会社であるメディアリーヴスに対して株式公開買い付け(TOB)を2004年2月に実施し、「ファミ通」などを発行するゲーム雑誌会社エンターブレインなども併せて買収することを発表した。