米国の科学雑誌Scientific Americanが2002年に特集で訴えた、どこでも、どのような環境でも自由にアクセスできるコンピュータの俗称。詳細情報はURL(http://www.scientificamerican.com/2002/0302issue/0302anderson.html)で知ることができる。この発想はユビキタス・コンピューティングに近い、ただしソニーなどが訴えている「ユビキタス・バリュー・ネットワーク」は、これまでのパソコンのように設定やプラグインで機能を拡張できるのではなく、携帯電話の延長として、新しい機能が欲しければ新しいマシンを買うことを要求するメーカー主導の環境であり、ユビキタス・コンピューティングとは大きくかけ離れた思想である。同様の言葉を利用した宣伝としては、米国のアラン・ケイ(Alan C. Kay 1940〜)が1968年に示した個人用のコンピュータの理想ダイナブック(Dynabook)の名称を利用して、東芝から発売されたDynabookというパソコンに似た現象といえる。東芝のDynabookと、アラン・ケイが提唱したDynabookとは、一切関連がなかったにも係わらず、多くの誤解を生んだ。米国のアクセス・テクノロジーズ(Aqcess Technologies)社が2000年5月に発表したQbeは、ダイナブックの思想を追求して誕生したと自負している。ただし、理想と現実には大きな差があるようで、東芝の名前だけを利用したDynabookほど、Qbeが知られることはなかった。つまり、内容より表面的な名前だけの方が一般に受け入れられるということを実証した、不思議な現象である。NTTは光ファイバーを活用したブロードバンドでインタラクティブにユビキタスなネットワークで結ばれる「レゾナント・コミュニケーション(resonante communication)」の世界を想定した、 ブロードバンド時代の新ビジョンを策定し、2002年11月25日に発表した。詳細情報はURL(http://www.ntt.co.jp/news/news02/0211/021125.html)で知ることができる。New York Timesは2002年11月26日に、PARC(Palo Alto Research Center/パルク/ゼロックス・パロ・アルト中央研究所)のリーダーとして、1970年代のパソコン開発におけるパイオニアとして知られるアラン・ケイ(Alan C. Kay/1940〜)が米国のヒューレット・パッカード(Hewlett-Packard/HP)社のsenior researcherとしてジョイントしたと報道した。詳細情報はURL(http://www.nytimes.com/2002/11/26/technology/26COMP.html?todaysheadlines)で知ることができる。米国のAMD Consumer Research Groupは2003年7月7日に、 GCAB(Global Consumer Advisory Board)が行った会合で、中国、日本、イギリス、米国で1,500人以上の消費者を対象に行った調査から、専門用語に疎い人の層では、新しい技術を使った製品の購入を遅らせる傾向が見られ、専門用語をよく知っている層でも「複雑すぎる」と感じるために購入を見送ってという調査結果を発表した。詳細情報はURL(http://www.amd.com/us-en/Weblets/0,,7832_9237,00.html)また、専門用語テストに関してはURL(http://www.amd.com/us-en/gcab/lt/exam/0,,,00.html)で知ることができる。このような調査結果から、「ユビキタス」といった言葉を企業などが利用することは、学識経験者などと呼ばれる人達が使う理解しにくい言葉で、本来の「ユビキタス」環境の導入をもっともユーザーに拒ませているというパラドックスを起こしていたと、実に滑稽な調査結果が報告されたことになった。矢野経済研究所は2003年7月25日に、ユビキタス・コンピューティングについて一般消費者を調べた結果として、認知度は3割弱であったことを公表した。詳細情報はURL(http://www.yano.co.jp/press/2003/030725.html)で知ることができる。