Visual J++

Visual Java++/VJ++/Microsoft Visual Java++/Microsoft Visual J++


米国のMicrosoft社が開発し、1996年10月から英語版が発売されたWindows 95上で動作するVisualシリーズのJava版で、これらをまとめた統合開発環境Developer Studioに対応したJava開発ソフトの名称。Visual J++はVisual C++などと連携して、ActiveXコントロールなどの開発が容易にできるようになる。Visual Java++は、JavaアプレットやJavaアプリケーションの開発環境で、Microsoft社から発売されているVisual C++やVisual Basicと同じインタフェースを備えている。すでに多く開発されているActiveXコントロール・コンポーネントが利用できる初めてのJava開発環境で、データベースへのアクセスや分散型システムの構築などが容易になった。Visual J++のURL(http://www.microsoft.com/visualj/)が1996年7月16日にオープンした。必要な環境は、Pentium 90MHz以上、メモリ24M以上、 Windows 95またはNT 4.0(NTの3.1、3.5、3.51はサポートされていない)。Visual J++では、OLEベースのプロトコルCOM(Component Object Model)に対応し、ActiveXと連携できる。また、ActiveScript(VB Script やJavaScript)からJavaアプレットを操作するための機能も用意される。製品パッケージには、Aimtech社のJavaApplet作成ツールJambaやDimension X社のLiquid Motionなどが含まれている。1996年11月29日にVisual J++の日本語版が発売された。Microsoft社は1997年3月3日、Windows 95/NT用のVisual J++のバージョン1.1の評価版を公開した。ダウンロードするには、無料でSite Builderとして登録し、URL(http://www.microsoft.com/visualj/)でダウンロードできる。Microsoft社は1998年3月11日に、Visual J++ 6.0のTechnology Preview 1をリリースした。また、Java言語を使ってWindowsアプリケーションを開発するためのクラスライブラリ群WFC(Windows Foundation Classes)についても発表した。Java開発者団体のJava lobbyは、Visual J++ 6.0に対し、かなり過激な宣戦を1998年3月10日に布告した。Microsoft社とApple社は1998年3月11日に、InternetExplorerに同梱されているMicrosoft社製のJava仮想マシンをMRJベースに変更し、Microsoft社のJ/Directを含むJava技術を実装してMicrosoft社のVisual J++で開発したソフトも動作するJava仮想マシンを両社で開発することで合意した。これはMicrosoft社とApple社がJavaで連合したことになり、Javaを開発したサン・マイクロシステムズ(Sun Microsystems)社陣営との臨戦態勢に入ったことになる。詳細情報はURL(http://www.apple.com/pr/library/1998/mar/11java.html)で知ることができる。マイクロソフトは、JMicrosoft Visual J++ 6.0 Technology Preview 1日本語版の無料配布を1998年3月24日からURL(http://www.microsoft.com/japan/info/releases/0318vjtp.htm)で開始した。Microsoft社が1998年7月13日に、ActiveX Controlの作成機能、データ・アクセス技術の改善、ビジュアル・データベース・ツールの統合、コンポーネント・リポジトリ技術、Microsoftの検索可能リポジトリに格納されたコンポーネントにアクセスするためのインタフェース「Visual Component Manager」、データベース・プログラムを自動作成する「Application Wizard」や、情報をタブ表形式に整列して表示するためのデータ・コントロール「WFC Data Grid」が含まれている「Professional Visual Database Tools」などが搭載された「Visual J++ 6.0」のβ版の新版「Technology Preview 2」をリリースした。ただし、1998年9月2日に発売される開発ツール・パッケージ新版「Visual Studio 6.0」には「Visual J++ 6.0」の最終版は搭載されない。日本法人のマイクロソフトは1998年8月10日に、Visual J++ 6.0の開発者向け評価版TP2(Technology Preview 2)日本語版を無償公開した。詳細情報はURL(http://www.microsoft.com/japan/developer/visualj/)で知ることができる。Visual J++ 6.0のStandard Editionが1998年10月6日に、Professional Editionが10月23日に発売された。詳細情報はURL(http://www.microsoft.com/presspass/press/1998/Oct98/VJlnchpr.htm)で知ることができる。また、1998年9月25日に発売された開発ツール統合パッケージ「Visual Studio 6.0 Enterprise Edition」や「Visual Studio 6.0 Professional Edition」には、Visual J++ 6.0のProfessional Editionが含まれている。ただし、JavaでWindows専用アプリケーションを開発するWFC(Windows Foundation Classes)機能は、Windowsアプリケーション開発手法の幅を広げるが、Javaの互換性を失わせるものとして、サン・マイクロシステムズ(Sun Microsystems)社から出荷差し止めで訴訟されている。Microsoft社の買収と投資の歴史に関しては、G2 Computer Intelligence社が出版した「The Microsoft Empire: Roots and All」を読むと、Microsoft社が行った100件近くの買収と投資に関する情報を知ることができる。Yankee Groupは2004年1月28日に、従業員数が500人未満の600社の企業を対象に、アンケート調査した結果から、中小規模の企業の約43%が、Microsoft社の製品とサーバーに「過度に依存する」ことに対して不安を抱き、調査対象企業の72%が、業務にMicrosoft社製品の影響力を小さくするために、ほかのベンダーを検討したいと答えていると発表した。詳細情報はURL(http://www.yankeegroup.com/public/news_releases/news_release_detail.jsp?ID=PressReleases/news_01282004_smb.htm)で知ることができる。