サンフランシスコに本部があり、米国を中心とした多国籍企業の動きをレポートし、企業監視活動に重要な役割を果たしているNPOの名称。最も有名な企業監視活動としては、スポーツ・シューズで世界的に有名なナイキのベトナム工場の労働条件に関する内部文書を暴露したことで、発ガン物質トルエンが室内空気中に最高で現地基準の177倍も検出され、従業員の77%に呼吸器系の疾患があり、ベトナム法違反の週65時間労働が行なわれ、給料は週10ドルに過ぎなかったなど、劣悪な条件が暴露された。さっそくニューヨーク・タイムズ一面をはじめ米主要紙が報道し、多国籍企業が第3世界の低賃金労働者を酷使しているとしてナイキ・ボイコット運動が続いた。1998年5月11日には、ナイキが児童労働停止(従業員年齢下限を16才から18才に引き上げ)、NGOによる工場内査察許可など、抜本的な改善策を提示した。詳細情報はTRACとIGC(エコネット、ピースネットなどを含む米国の総合的市民運動ネット)との合同プロジェクトのURL(http://www.corporatewatch.org/)で知ることができる。