SED

Surface-conduction Electron-emitter Display

表面伝導型電子放出素子ディスプレイ

表面伝導型電子放出素子を用いたディスプレイ技術の名称。SEDは、ブラウン管と同様に、電子を蛍光体に当てて発光させる自発光型ディスプレイで、ブラウン管の電子銃に相当する電子放出部を画素の数だけ設けたガラス基板と、これと対になる蛍光体の付いたもう一枚のガラス基板を数mm程度の間隔に近隣して配置し、中が真空となるように封止して作成するディスプレイである。一般家庭に普及しているテレビと同じ輝度と鮮やかな色を実現でき、ブラウン管のように電子ビームの偏向が必要ないため40型を超えるような大画面でも奥行きが数cm程度で、大画面壁掛けTVが実現できる。また、これまでの大型ブラウン管に比べて電子ビームの偏向回路が不要であるため消費電力は約2分の1で、低消費電力である点もSEDの大きな特長である。また、PDP(Plasma Display Panel/プラズマ・ディスプレー・パネル)と比較すると、発光効率が高いため約3分の1で済む。キヤノンと東芝は1999年6月14日に、SEDの技術とその量産化技術に関する共同開発契約を締結した。日立製作所が、シンガポール(2000年度ブラウン管生産数量/約250万本)、マレーシア(2000年度ブラウン管生産数量/約120万本/電子銃約400万本)、千葉の佐倉(2000年度ブラウン管生産数量/約130万本)の工場で作っていたパソコン・モニタ用ブラウン管事業から撤退しましたことを2001年7月21日に発表した。これはパソコンのモニタが液晶時代に置き換わったということを証明した現象といえる。詳細情報はURL(http://www.hitachi.co.jp/New/cnews-m/2001/0726b/index.html)で知ることができる。キヤノンと東芝は2007年1月12日に、「SED」の開発/生産/販売を行なうために2004年に両社で設立したSEDに関して、東芝が保有する全株式をキヤノンが買い取り、2007年1月29日に完全子会社化することを決定したと発表した。詳細情報はURL(http://web.canon.jp/pressrelease/2007/sed2007jan12.html)で知ることができる。