Pentium

ペンティアム

米国のIntel社が開発したCISC型CPUの名称。これまでの80X86シリーズCPUとの互換性を保ちながら、RISCの特徴を取り入れることで、高速化を実現している。したがって、80X86シリーズ向けに作られた膨大なソフトウェア資産をそのまま継承できる。ただし、発熱量が多く、製造コストも割高であるという欠点もある。1994年3月に、機能強化版であるPentiumTMを発表した。これは、クロック周波数により90MHzと100MHzの2種類あり、いちばん高性能なタイプは現在のPentiumより50%ほど高速化した。また、動作周波数150MHzで動画や音声などのデータ処理に優れているP55C(開発コードネーム)の仕様を1996年7月に公表し、同時にMMXという正式名称を発表した。さらにP6(開発コードネーム)として、1995年12月には150MHzで情報ネットワークにつなげて使うサーバー機向けの次世代MPUとしてPentium Proを発売した。米国の半導体メーカーであるアドバンスド・マイクロ・デバイス(AMD/Advanced Micro Devices)社は1996年3月27日に、Pentiumと互換性があり、価格がPentiumより30〜50%安いAMD5K86を出荷した。1996年7月11日にIntel社は、クロック周波数に200MHzのPentiumを発表し、同時に米国のデル(Dele)社はPentium 200MHz搭載機のパソコンを発売した。Intel社は米国のヒューレット・パッカード(Hewlett-Packard/HP)社と次世代MPUとして、開発コードネームMerced(その後正式名がItaniumになった)を共同開発している。1997年2月18日からIntel社は、ノートブック向けのMPUと周辺チップを1つのモジュールにした「モバイル・モジュール」、消費電力の管理などをする「430TXP CIセット」、電源を切らずにパソコン本体とフロッピーディスク・ドライブなどが分離できるチップ「380FBドック・セット」の3種類のPentium対応チップ・セットを出荷した。DEC(デック/Digital Equipment Corporation)社は1997年5月13日に、Pentium、Pentium Pro、Pentium IIの性能を向上させるためDEC社が1988〜1996年に特許が認められたキャッシュ・マネージメント、ブランチ・プレディクション、高速インストラクション・プロセッシングなど、特許10件を侵害したとして米国のマサチューセッツの米連邦地裁に提訴した。その背景には、両社が1990年、1991年にDEC社の技術をIntel社にライセンス供与することで交渉したとき、DEC社が機密にAlphaのアーキテクチャの設計と性能に関する情報をIntel社に与えた。しかし、1991年11月にIntel社はDEC社の申し出を拒否し、その2年後の1993年にPentiumシリーズを発表したことが上げられている。Intel社は1997年5月14日に特許を侵害している事実はないとし、DEC社の起こし訴訟に対して法的に真っ向から戦っていくという構えを見せ、1997年5月28日にIntel社はDEC社を逆提訴した。1997年7月28日に米国のIntel社はPentiumシリーズを最大57%値下げした。同時に多くのPentium互換CPU製造会社も追従し、一斉に値下げを発表した。しかし、1998年1月26日に米国のコンパック(Compaq Computer)社はDEC社を買収金額が96億$(約1兆2000億円)の現金並びに株式で買収することに最終合意し、1998年6月11日に買収が完了したことを発表した。そのCompaq Computer社を2001年9月3日にヒューレット・パッカード(Hewlett-Packard/HP)社が買収金額$250億(約3兆円)で買収することで合意し、$8700億の巨大企業になった。詳細情報はURL(http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/04sep01a.htm)で知ることができる。ただし、Hewlett-Packard社創業者のHewlett親族とPackard親族やその関連財団などが、合併への反対を表明している。詳細情報はURL(http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/07nov01a.htm)で知ることができる。2002年2月5日に、Hewlett-Packard社の株主総会は2002年3月19日に開催されることが発表され、2002年3月20日にCompaq Computer社の株主総会で投票の結果、9対1でこの買収を承認した。Hewlett-Packard社は2002年4月17日に、2002年3月19日に開催されたHewlett-Packard社の株主投票の暫定集計で買収が承認されたと発表した。詳細情報はURL(http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/17apr02a.htm)で知ることができる。ニューヨーク株式市場はHewlett-PackardとCompaq Computer社の合併は賛成票が8億3840万1376票、反対票が7億9309万4105票、棄権票が1395万651票で、賛成約51%、反対約49%という僅差で合併案が承認され、手続きが2002年5月3日に完了したことを受け、2002年5月6日よりティッカーシンボル(株式銘柄コード)を「HWP」から「HPQ」に改定した。米国の組込用マイクロプロセッサ開発会社PTSC(Patriot Scientific)社は、Intel社のマイクロプロセッサ「Pentium」内に存在する「基本マイクロプロセッサ技術」に関して、ソニー、富士通、松下、東芝、NECの5社を相手取り、特許侵害で訴えた。ただし、「Pentium」を開発したIntel社は告訴されていないという不思議な状況で、Intel社は2004年2月4日に、カリフォルニア北部地区連邦地方裁判所にPTSC(Patriot Scientific)社の特許侵害を差し止める命令を求めた訴えを提出した。PTSC(Patriot Scientific)社はこのIntel社の訴えに対し、2004年2月6日に声明を発表したが、この時点になってもIntel社を訴えていない。詳細情報はURL(http://www.ptsc.com/press/press48.htm)または、URL(http://www.ptsc.com/press/press50.htm)または、URL(http://www.ptsc.com/press/press51.htm)または、URL(http://www.ptsc.com/press/press52.htm)または、URL(http://www.ptsc.com/press/press53.htm)で知ることができる。Intel社は4GHzのPentiumを開発しないと発表していることから、Pentiumで最高のクロック数である3.8GHzのPentium 4 570Jを2004年11月25日に発売した。詳細情報はURL(http://www.intel.com/jp/products/processor_number/info.htm)で知ることができる。