PCM音源

PCM sound module

ピー・シー・エム音源

楽器や人の声をサンプリングという技術でデジタル化して取り込み、再生するときにアナログ・データに変換して再生する方式を採用した音源の名称。FM音源のように、正弦波を変調して音を構成していく方法と異なり、原音をそのままデジタル信号として取り込み再生するので、もとの音に忠実である。この方式を利用したサンプラという楽器がある。しかし、PCM音源とはあえて区別している。PCM音源の場合、本体内に取り込めるデータ量が比較的小さく、ユーザーが本体だけで自由にサンプリング(音の取り込み)できる機種はきわめて少ない。コンピュータなどを利用し、SDS(サンプル・ダンプ・スタンダード)というMIDIを使った波形データの転送を行えば可能である。逆に、各メーカーがよい環境で取り込んだデータがふんだんに詰まっているので、その音だけでも十分に楽しめる。さらに最近ではGM(ジェネラルMIDI)という音色の配列に統一されてた規格のものが多くなってきている。松下電器産業では、ピアノの音を「直接音」「ハンマー共振音」「弦共振音」に分けてマルチチャンネル録音方式によりきめ細かくサンプリングしたニューダイナミック・アコースティック方式のPCM音源を採用した本格的な電子ピアノlicenmuta(リチェンムータ/自由という意味のlicenzaと、帰るという意味のmutaを合成した言葉)という愛称のテクニクス ネオ・ファニチャーピアノSX-PF1を1999年4月26日に発売した。音楽電子事業協会デジタルレコーディング委員会が提供している用語集や解説があるデジタルレコーディングに関する知識と情報はURL(http://www.amei.or.jp/report/DR_Div/report1.html)にある。