米国のサン・マイクロシステムズ(Sun Microsystems)社が推進しているSun ONE(Sun Open Net Environment)のつぎに計画している構想の名称。詳細情報はURL(http://www.sun.com/N1)で知ることができる。Sun ONEが開発者向けのWebサービス構想であるのに対し、「N-1」構想は、OSの領域まで踏み込んだ管理者向けのWebサービス構想といわれ、Solaris単体のハードウェアから、分散型OSとして複数のハードウェアを管理できるようになる。Sun Microsystems社は2002年9月19日に「SunNetwork 2002」で、複数のストレージ・システムを仮想的に1つに合体する技術を持つPirus Networks社の買収を発表し、サーバーとストレージ・システムを1つの大きなコンピューティング・リソースに統合し、ネットワーク全体をあたかも1台のマシンのように扱えるようにする「N1」計画の補強策を発表した。詳細情報はURL(http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2002-09/sunflash.20020919.11.html)で知ることができる。2002年9月20日には21世紀のネットワーク・データセンター・アーキテクチャ(UNVEILS NETWORK DATA CENTER ARCHITECTURE FOR THE 21st CENTURY)と位置づけた「N1」のロードマップを発表した。詳細情報はURL(http://jp.sun.com/company/Press/release/2002/0920.html)で知ることができる。Sun Microsystems社は2002年11月15日に、コンピューティング戦略におけるデータセンター管理を軽減する目的で、データセンター管理ソフトウェア会社のTerraspring社を買収する契約を締結したと発表した。詳細情報はURL(http://sun.com/smi/Press/sunflash/2002-11/sunflash.20021115.1.html)で知ることができる。Sun Microsystems社SのN1担当副社長Steve MacKayが2002年12月9日の記者会見で、「N-1」構想の要素が組み込んだ初のブレード・サーバーを2003年初頭に登場させることを発表した。Sun Microsystems社は2003年4月8日に、「N-1」構想の一環として、複数台のストレージア・レイから構成されるストレージ容量をプール(仮想化)も可能にしたストレージ管理製品「N1 Data Platform」を発表し、同時に、セキュリティ機能を高めた「Trusted Solaris Standard Edition」や「Sun ONE Integration Server Secure Trading Agent」なども紹介した。詳細情報はURL(http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2003-04/sunflash.20030408.2.html)で知ることができる。Sun Microsystems社のソフトウェア担当の最高幹部Jonathan Schwartzは2004年2月11日に、「N1」を「N1 Grid」に変更したと報告した。
[N1ロードマップ]
【フェーズ1】バーチャライゼーション(Virtualization)(2002年〜): これはN1の基本インフラを整備する段階で、ユーザーは個々のコンピュータやネットワーク要素、ストレージシステムなどをプールし、リソースの集合体を形成します。リソースの割り当て、監視、利用測定はシステム側で行われる。 (This first phase provides the basic infrastructure for N1. Here, customers will begin transforming individual computers, network elements, and storage systems into an aggregated pool of resources. The system allocates, monitors, and meters the usage of these resources.)
【フェーズ2】サービス・プロビジョニング(Services Provisioning)(2003年〜): 管理者が特定のビジネスサービス(例:eバンキング)を定義すると、N1はフェーズ1で構築された仮想コンピュータから自動的に必要なリソースを選び、プロビジョニングを行う。(In Phase 2, administrators specify the business service definition for a service, such as eBanking, and N1 takes care of provisioning the resources required from the virtual computer created in Phase 1.)
【フェーズ3】−ポリシー・オートメーション(Policy-Automation)(2004年〜): 最終段階のフェーズ3では、アプリケーション・サービスの目的に沿った管理をN1が自動的に実行する。ビジネスのニーズや優先順位を反映したポリシーを利用して、アプリケーションや必要なネットワーク上のリソースが管理されます。たとえばフェーズ2で定義されたeバンキングなどのサービスでは、VIP顧客のアクセスを優先させるなどの設定が可能になる。 (Finally, in Phase 3, application service level objectives are automatically maintained by N1. Policies that reflect business requirements and priorities are used to manage applications and their required network-wide resources. For example, the eBanking service set-up in Phase 2 can be set to give priority access to ''VIP'' clients.)