世界で初めて、富士通が1995年10月17日に発売した第3世代のISO/IEC(国際標準化機構/国際電気標準会議/International Standards Organization/International Electrotechnical Commision)規格に準じた最大容量640Mバイトの3.5インチ光磁気ディスク装置の製品名。主な特徴は、
1)SO/IECで規格化が進められている5倍容量の高記録密度(トラックピッチ1.1μm、ビットサイズ0.48μm。トラック密度:23090TPI、ビット密度:52900BPI)を実現した。
2)要素技術として、ヘッド・機構部では短波長高出力半導体レーザーの採用と高精度の対物レンズ駆動装置(レンズ・アクチュエータとキャリッジ)の開発により、良好なサーボ特性と高品位の再生信号品質を得ている。
3)回路部では、5倍容量を実現するためのPWM記録と第1/2世代と互換を保つためのPPM記録を同時にサポートするライト/リードLSI、高速のデータ転送に対応するためのロー・ノイズ・リードアンプ、512バイト/セクタと2Kバイト/セクタの両方に対応したフォーマッタLSI等を開発し、高記録密度かつ高速転送に対応した。
4)すでに150万台以上におよぶ128Mバイト/230Mバイト対応の光磁気ディスク装置が市場に出回っており、そこで使われている1000万枚以上の光磁気ディスク・カートリッジに作成された膨大なデータをそのまま活用できる。
5)ノート・パソコン用の薄型光磁気ディスク装置「M2541B」との媒体互換は当然保証され、ノート・パソコンとデスクトップ・パソコン間での大量データ共有も可能にした。
6)512KBキャッシュ・モデルと2Mバイト・キャッシュ・モデルを提供セグメンタル・ライト/リード・ア・ヘッド・キャッシュにより多重処理を行っている時のスループットが向上している。
7)M2513A装置では、レーザー・パワーの強弱のみで1回転書き込みができる、光変調オーバライト機能をサポートしている。専用の3.5インチ光変調オーバライト型光磁気ディスク・カートリッジを使用することで書き込み性能を向上させている。
8)転送速度は媒体上で最大3.9Mバイト/秒を実現し、MPEG2での画像処理を無理なく扱うスピードを確保している。SCSI-2(fast)により、インタフェース上で10Mバイト/秒の高速転送を実現した。SCAM(SCSSI Configurated Auto-Magically)をサポートすることで、これまでDIPスイッチなどで設定していたSCSIのIDがパソコンから自動的に設定できるプラグ&プレイを実現している。また、1995年4月に発表した富士通提供のWindows-Macintosh間データ交換ユーティリティRINGOWINとM2513A装置を使うことにより、Windows環境とMacintosh環境の間で600Mバイトに及ぶ大容量マルチメディア・データを容易に共有することが可能になったことがあげられる。
1995年9月7日、富士通研究所はこの技術をさらに進め、3.5インチの光磁気ディスクで記憶容量を片面で2Gバイト、両面で4Gバイトにする媒体技術の開発に世界で初めて成功したと発表した。この技術はレーザー・ビーム径以下のマークを読み出す特別な初期化磁石を必要としない新方式の磁気超解像再生(MSR/Magnetically induced Super Resolution)方式を考案し、実用化できるレベルに達したことを証明した。この光磁気ディスクはノート・パソコンにも内蔵できる薄型ドライブが実現できる。日本経済団体連合会は 2004年1月20日に、「戦略的な国際標準化の推進に関する提言」を公開した。詳細情報はURL(http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2004/007.html)で知ることができる。