音楽配信-2002年


(音楽配信-2001年より)
デジタル音楽作成/管理プログラムを手がけているMusicMatch社が2002年1月30日に、初のMacユーザー向け会員制サービスを「MusicMatch Radio MX」立ち上げ、同時に「MusicMatch Jukebox Plus for Mac」の最新バージョンも発表した。詳細情報はURL(http://www.musicmatch.com/download/radiomx_intro.htm)で知ることができる。Ipsos Reidは2002年2月1日に、5000万人が音楽情報をダウンロードし、12 17歳では44%、18 24歳では42%、25 34歳では37%がダウンロードをした経験があるという調査結果を公開した。詳細情報はURL(http://www.angusreid.com/us/media/content/displaypr.cfm?id_to_view=1414)で知ることができる。この結果から、若いほど罪悪感も無く、音楽データを無料でダウンロードして楽しんでいたことがうかがえる。また、良識ある大人の1/3も無料ダウンロードを楽しんでいたことから、音楽データを販売してきたレコード会社とミュージシャンが利益を上げすぎ、音楽CD自体を安くする必要があるようにも取れる。イギリスのCyber-Rights & Cyber-Libertiesは1997-2002のステートメントをPDFで公開した。詳細情報はURL(http://www.cyber-rights.org/5th_year_statement.htm)で知ることができる。Napsterと、大手レーベル会社などとの和解交渉は決裂したが、Marilyn Hall Patel判事は2002年2月21日に原告の大手レコード・レーベルに対して、反トラスト法の観点から、オンライン音楽事業関連で著作権の濫用がなかったか綿密な調査を行うよう命じた。浜崎あゆみや安室奈美恵など、多くの歌手を芸能界に進出させているエイベックスは2002年3月13日に、日本で初めてコピー防止機能付き音楽CDとしてBoAの新シングル「Every Heart-ミンナノキモチ-」を発売した。一方、量産されたものは著作権を放棄すべきだという意見もある。例えばレコードや音楽CDなどの複製物の著作権は放棄すべきで、音楽家は生演奏で稼ぐべき、映画も著作権を放棄し、俳優や監督などが稼ぐのは劇場で演技し、演出して稼ぎ、出版も印刷された時点で著作権を放棄し、生原稿で執筆者は稼ぐべきである。つまり、お金を出して購入したプライベートな所有物に対し、著作者が権利を主張するという、プライバシーまで侵害しかねない矛盾した現象を排除しようという考え方で、これは著作権ということを重視しすぎることにより、著作権者を守るという名目で著作権管理会社のようなグレーな職業を野放しにしないために考え出された、本来の著作権原理主義に添った一理ある考え方といえる。米国では民主党のRick Boucher下院議員が2002年3月13日に、コピー防止機能付きCDが消費者の公正使用の権利を制限する懸念があるという見解を再度表明し、消費者団体のCEA(Consumer Electronics Association)もRick Boucher下院議員を支持した。2001年12月1日にオランダの地方裁判所はオランダのファイル交換サービスを提供しているカザー(KaZaA)社に対して、12月13日までにファイル交換を阻止するよう命令を下した。しかし、オランダのファイル交換サービスを提供しているカザー(KaZaA)社は2002年3月28日に、オランダの音楽著作権管理団体ブーマ・ステムラ(Buma Stemra)との著作権侵害訴訟で、アムステルダムの高等裁判所で地方裁判所での判決を覆し、勝訴したと発表した。詳細情報はURL(http://www.kazaa.com)または、URL(http://archief.ad.nl/artikel?text=KaZaA&SORT=presence&ED=ola&PRD=3m&SEC=%2A&SO=%2A&FDOC=0)または、URL(http://archief.ad.nl/artikel?text=KaZaA&SORT=presence&ED=ola&PRD=3m&SEC=%2A&SO=%2A&FDOC=1)で知ることができる。RealNetworks社は2002年4月9日に、有料ビデオ・サービスRealOne用として、Real Broadcast Networkでオンライン請求の管理や、ペイ・パー・ビュー、レンタル、一括契約などの配信方法に対応した、コンテンツ作成者が有料配信サービスを構築できるようにするためのソフト「RBN Managed Subscription Service」を発表した。すでに「RBN Managed Subscription Service」はSoapCityが利用して、テレビ番組の音声エピソードをストリーミングするサービスを提供している。詳細情報はURL(http://www.realnetworks.com/solutions/media/subscription.html)で知ることができる。また、RealOneに関してはURL(http://www.realnetworks.com/solutions/ecosystem/realone.html)で知ることができる。東京地方裁判所は2002年4月9日に日本エム・エム・オーに対し、MP3仕様により市販の音楽CDから作成したファイルを「ファイルローグ」ユーザーに提供することを禁じる、差止命令を下した。詳細情報は日本レコード協会会長富塚勇「日本MMO社に対する仮処分事件の勝訴にあたり」のURL(http://www.riaj.or.jp/cgi-bin/press_release.cgi?id=33)で知ることができる。音楽業界のロビー団体 IFPI(International Federation of the Phonographic Industry)は2002年4月16日に「IFPI World Sales 2001」を発表し、2001年の世界音楽市場の売上は、前年の売上は$370億で、前年比5%減の$337億で、米国、日本、ドイツなど、CDバーナーやファイル交換が普及している国で音楽商品の売上が縮小している点を挙げ、その原因をオンラインファイル交換サービスの存在や、CDバーナーの普及が売上減少を誘引していると分析している。詳細情報はURL(http://www.ifpi.org/site-content/press/20020415.html)で知ることができる。ただし、いつまでもこれらのインターネットが要因だと言い続けるていると、ネットワーク社会からはみ出され、時代に乗り遅れることでマーケット全体を衰退することになりかねない。ラジオでの音楽放送は著作権を放棄し、テレビ・ドラマのテーマソングに採用され、世間に流れる音楽を全体の売り上げ向上に結びつけるなど、時流を取り入れ、絡み合って成長してきた音楽業界とは逆行した、インターネットの構造を研究しないまま、権利だけを主張する発言といえる。米国著作権事務局(United State Copyright Office)のCARP(Copyright Arbitration Royalty Panels/著作権仲裁印税委員会)が2002年2月20日に、Web放送局が放送する音楽に関しても、1リスナー1曲あたり0.0014セントの著作権使用料をRIAAに支払うことを提案し、この勧告が米国議会で承認されれば、各ラジオ局は非常に高額な著作権使用料をレコード大手5社に対して支払わなければならなくなることから、それに抗議して、2002年5月1日に数100のインターネットラジオ局が、「Day of Silence(沈黙の日)」として、音楽配信を終日ストップした。訴訟を起こされた(Audiogalaxy satelliteは2002年6月17日に、訴訟で和解し、「著作権付きの楽曲交換を可能にする前に、音楽会社からの許可を得る(obtain permission before allowing people to swap copyrighted songs through)」という条件と、和解金を支払うことで同意して楽曲交換を一時中止した。米国のAOL Time Warner社は、同社傘下のRed Hot Chili Peppers、Alanis Morissette、Missy Elliott、Jewel and Brandyなど、有名アーティストのリリース前の曲のプロモーション楽曲を99 で著作権保護機構のないMP3形式で販売を開始した。これはAOL Time Warner社がファイル交換をプロモーションとして偉力を発揮することを認めたことになる。米国のニューヨークで2002年7月8 9日に開催されたオンライン音楽業界カンファレンスJupiter PlugIn(Jupiter PlugIn online music conference)で2002年7月8日に下院議員のRick Boucherが基調講演を行い、Sony Music Entertainment社とVivendi Universal社が共同出資しているUniversal Music Groupが運営するWeb. Pressplay、EMI Recorded Music社とBertelsmann社が共同出資しているBMG Entertainment社が運営するMusicNet、AOL Time Warner社のWarner Music Group、RealNetworks社など大手の音楽レーベルが提供する会員制のオンライン音楽サービスは、新規参入を計画しているベンチャー企業に対し、市場の競争原理に反している可能性があり、さらに業界によるCDコピー防止対策や米国の新著作権法、コンテンツ提供会社により多くの権限を与えようとする法案などに対して批判的な講演をし、同時に、レーベルが競争相手にも同じライセンス条件で楽曲を提供することを義務付ける法律の必要性を訴えた。詳細情報はURL(http://www.jmm.com/xp/jmm/events/forums/plugin2002/overview.xml)で知ることができる。米国のMicrosoft社は2002年7月25日に、Microsoft社の社員が音楽ファイルをP2Pで交換することはMicrosoft社内規に違反すると5万人以上の社員に電子メールで警告した。米国政府は2002年6月20日に、これまでラジオ放送では無料であった音楽著作権料に付いて、DMCA(デジタル・ミレニアム著作権法)に従い、図書館協会(The Librarian of Congress)が提案したレコード会社とミュージシャンに対して一律1曲当たり0.07セントを支払う法案を決定したことから、今後、インターネット・ラジオ局の運営は困難になることだろう。USATodayは2002年7月21日に、約200のインターネット・ラジオ局が放送と取り止め、約10,000のインターネット・ラジオ局が9月までに放送を取り止めると報道した。これはインターネットを利用したサイバー・カルチャの崩壊であり、このような一方的なに文化崩壊を推進する法律が、文化という名目で保護されてきたハリウッドの独断で実施され続けることになれば、米国で最大の悪法とといわれた「禁酒法」のように、インターネット・ラジオ局が地下に潜り、ギャングの財源として犯罪の元になりかねない状況である。詳細情報はURL(http://www.usatoday.com/tech/news/techpolicy/2002-07-21-radio_x.htm)で知ることができる。米国のJay Inslee下院議員、George Nethercutt下院議員、Rick Boucher下院議員、Don Manzullo下院議員、Jim Moran下院議員、Patsy Mink下院議員、Rick Larsen下院議員、Dennis Kucinich下院議員、Jerry Kleczka下院議員、Jim Leach下院議員、Zoe Loftgren下院議員の11人は合同で2002年7月26日に、総売上US$600万以下の小規模ラジオ局を救済するため、一律1曲当たり0.07セントを支払う使用料の免除を盛り込んだ改正案「Internet Radio Fairness Act(Internet Radio Freedom Act/H.R. 5285)」を議会に提出した。詳細情報はURL(http://www.house.gov/inslee/tech_internetradio.htm)で知ることができる。また、RIAA(米国レコード産業協会/全米レコード業界組合/Recording Industry Association of America)も2002年8月7日に、2002年6月20日に図書館協会(The Librarian)が発表したインターネット・ラジオ局に対する音楽著作権料率に不満があるとして、米国連邦控訴裁(DC Circuit Court)に上訴する意向を伝えたことを発表した。詳細情報はURL(http://www.riaa.com/PR_story.cfm?id=542)で知ることができる。デラウェア州米国破産審査裁判所(U.S. Bankruptcy Court in Delaware, USA)のピーター J. ワルシュ首席裁判官(Judge Peter J. Walsh)は2002年9月2日に、US$9200万でドイツのBertelsmann AGに身売りするというNapster社の提案を、資金提供が株式投資ではなく、善意による貸付だという理由から却下した。これで、連邦破産法第7章による精算(Chapter 7 liquidation)手続きを行なわざるを得なくなる。 詳細情報はURL(http://www.cnn.com/2002/TECH/industry/09/03/napster.sale.ap/index.html)または、URL(http://www.reuters.com/news_article.jhtml?type=internetnews&StoryID=1405652)で知ることができる。ただし、RIAAが2002年8月26日に発表した中間報告では、PricewaterhouseCoopers LLPが行った調査結果として63%の人が過去1年間に1曲以上の音楽をダウンロードするか、CDへの焼き付けをした経験があり、不法なCDの焼き付けが69.9%増え、売上げが7%の減少し、Napsterが精算することになっても音楽ダウンロードサイトは存在し、増え続けていることが明らかになった。このことから、全米の音楽ファンを敵にするか、有罪犯罪者を増やすだけになり、そろそろ音楽業界自体や政府もエゴと利益だけではなく、ネットワークのあり方や消費者の考え方を理解し、基本的な考え方の転換をする必要がでてきたようにも感じる。EU(欧州連合/European Union)のECC(European Competition Commissioner)は、ラジオやテレビでの音楽配信と著作権に関するライセンス性の新しいルールの募集を発表したと、Europemedia.netがを2002年9月30日に報道した。詳細情報はURL(http://www.europemedia.net/shownews.asp?ArticleID=12874)または、URL(http://www.europemedia.net/shownews.asp?ArticleID=12894)で知ることができる。Webラジオ局のストリーミング放送に対する著作権使用料調停委員会(CARP/Copyright Arbitration Royalty Panel)の使用料率が高すぎるとして、大きな論議を呼んでいたが、CARPの使用料に基づく支払い期限の2002年10月20日を目前にして、RIAAが設立したレコード業界の著作権料徴収機関SoundExchangeは「Small Webcaster Amendments Act of 2002(HR5469/小規模な Web 放送局の著作権使用料に関する法)」の法案が、米国上院での投票が直前で中止になったことから、2002年10月18日に適用対象となる Web放送業者に対した執行猶予を与え、2002年10月21日に、上院での投票が行なわれるまでの暫定的な使用料方針を掲載した。詳細情報はURL(http://www.soundexchange.com/)または、URL(http://www.soundexchange.com/webcasters.cfm)で知ることができる。RIAAが著作権のある音楽を廃棄するようにMadsterへ訴えていた裁判で、地方裁判所(U.S. District Court)は裁判で、2002年10月30日にRIAAが勝訴した。判決内容はURL(http://www.riaa.com/pdf/103002PreliminaryInjunctionOrder.pdf)で知ることができる。comScore Networksは2002年11月4日に、2002年のオンライン音楽売上が第3四半期までの累計でUS$5億4500万にとどまり。前年同期のUS$7億3000万ドルから25%も減少し、さらにオンライン音楽売上は、2002年の第1四半期が12%、第2四半期が28%、第3四半期が39%と下降し続けていることを発表した。 詳細情報はURL(http://www.comscore.com/news/online_music_sales110402.htm)で知ることができる。ただし、ミュージシャンなど著作権による音楽関連の収入が、他の職業と比較して膨大すぎる異常な状況を非難する関係者が少ないのも不思議である。例えば画家は描いた絵に対する価格だけで、その後にその絵が高騰しても収入に結びつかないが、音楽の場合、死後50年間も子孫はあぶく銭のように収入を得続けることができるのであり、音楽関係者からの声や、それからの資金提供者などの声を中心に報道するのではなく、1曲あたれば一生収入が安定するという博打のような社会を生み出してしまった異常な音楽業界をはじめ、人間の根本的な民主平等主義に乗っ取って、労働量と収入バランス、独占営利獲得禁止など、新しい公式により著作権収入全般に渡ってWTOなどで再度検討すべき時代になったのかもしれない。MP3のダウンロードによる崩壊的な全滅!に向かっているレコードの販売について、 テキサス大学のStan Liebowitzが2002年8月22日に発表した「Record Sales, MP3 Downloads, and theAnnihilation Hypothesis」をPDFで公開した。詳細情報はURL(http://www.utdallas.edu/~liebowit/knowledge_goods/records.pdf)で知ることができる。フランスのビベンディ(Vivendi)社傘下の米国のUMG(Universal Music Group/ユニバーサル・ミュージック・グループ)は2002年11月20日にクラシックからポップスまで豊富なジャンルの4万3000曲超を用意し、楽曲を1曲を99セントからダウンロードできるサービスを開始した。詳細情報はURL(http://www.vivendiuniversal.com/)または、URL(http://www.umusic.com/static/press/11202002.html)で知ることができる。ただし、Liquid Audio社は2002年12月5日に、取締役会が会社を解散して現金資産を株主に分配することを満場一致で票決したと発表した。株主には12月20日付で1株当たりUS$2.50が支払われることになった。詳細情報はURL(http://www.liquidaudio.com/company/press/2002/archive/12_05_02.asp)で知ることができる。デンマークの海賊行為に反対する団体「アンティピラトグルペン(Antioiratgruppen)」はデンマーク人ユーザーによるファイル交換ネットワークの利用状況の追跡を開始し、ユーザーが加入するインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)に、ユーザーの名前と住所の提供を求め、2002年10月30日に受取人に対して、仮に代金が支払われなかった場合は法的措置を講じるとの告知して、音楽アルバム1枚US$8、映画1本US$2、ビデオゲーム1本US$40相当の請求書を送付するという強硬手段に出たと発表した。詳細情報はURL(http://www.antipiratgruppen.dk/)で知ることができる。CNET News.comのレポートによれば、KaZaAのオーナーは2003年1月10日に米国で告訴された。詳細情報はURL(http://news.com.com/2100-1023-980274.html)で知ることができる。KaZaAの開発元である本拠地がオーストラリアにあり、南太平洋のバヌアツで法人登録をしているのシャーマン・ネットワークス(Sharman Networks)社も2003年1月27日に、レコード業界および映画業界側に著作権濫用、独占、欺瞞的な行為と慣習があったと主張して、MGM(Metro-Goldwyn-Mayer Studios)社、コロンビア・ピクチャーズ・インダストリーズ(Columbia Pictures Industries)社、ウォルト・ディズニー(Disney Enterprises)社、パラマウント・ピクチャーズ(Paramount Pictures)社などの米国映画会社と、レコード会社のBMG社、EMI社、ソニー、ユニバーサルミュージック・グループ(Universal Music Group)社、ワーナーミュージック(Warner Music)社を反訴した。ただし、すでに米国の著作権法の下で裁くことは可能だと判断した米連邦地方裁判所のスティーブン・V・ウィルソン裁判官(U.S. District Judge Stephen V. 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