凹版

intaglio


画線部を凹ませ、非画線部を凸状にした印刷用の版の総称。その凹部にインクを入れ、そのインクの厚みを加減して、濃淡などを表す方法である。大きく分けて、彫刻版とグラビアがある。彫刻版は、金属板に直接刻印したエッチングやエングレービングのことで、紙幣や証券、招待状などの重厚な印刷や版画に用いられる。現在一般に凹版といえば、グラビアまたは、エッチングのことをいう。グラビア印刷は、グラビア・スクリーンという網目のフィルムで、文字や線画、写真のポジ・フィルムを作成する。また、コンピュータ上で、Quark社のQuark XPressやアドビ・システムズ(Adobe Systems)社のAdobe Photoshop、Adobe Illustratorなどを使って、文字や線画、写真などの原稿をモニタ上で確認しながら、原稿に対しての網目の大きさや形状を決め、YMCKの色ごとに分解し、フィルムを直接出力したり、イメージ・セッタで版下を出力することもできる。こうしてつくられたフィルムの画像を感光剤に浸したグラビア・ティッシュに焼きつけてから、印刷機のシリンダに巻きつけ、酸で腐食して製版する。製版されたものは、グラビア・ティッシュの非画線部は腐食されず、シリンダの表面には網目が残る。また、画線部は、その濃淡に応じた深さに腐食され、この腐食した凹部にインクが入り、深さによりインクの厚さが変わることによって、濃淡のある印刷ができる。