インターネットやLANを相互接続するときにネットワーク層で接続する装置の1つで、「パケット」と呼ばれるデータのかたまりに付いた番号(アドレス)で送り先を判断し、適切な経路を選択しながら情報を伝送する装置の総称。簡単にいえば、2つのLANを橋渡しするための装置で、LAN同士の相互のデータが自由に受け渡しができるようになる。ルーターの機能は基本的にブリッジと同じだが、ブリッジは単純にデータを通すかどうかの判断しかしない。また、MAC層の接続であるため経路制御ができない。ところがルーターは、データに含まれるプロトコルを理解し、最適なルートにデータを送り出せる。しかし、ルーターはその機種によって対応できるプロトコルが限定される。LANをインターネットに接続して、イントラネットを構築する場合はルータを用いてサービス・プロバイダと接続する。ルーターの世界市場の過半数、インターネットに限定した場合は80%の市場を米国のシスコ・システムズ(Cisco Systems)社が押さえている。シスコ・システムズ社のルーターを使ったインテリジェント・インターネット・システムをウェブディレクター(Web Director)といい、ルーターにインテリジェント機能を持たせ、異なったアドレスを持った複数のサーバーのどれにアクセスしても同一グループ内であればもルータが空いているサーバーや近いサーバーに接続してくれる。例えば、宅配ピザをインターネットで注文すると、近くの宅配ピザの支店か、空いていて一番近くの支店に接続してくれる。詳細情報はURL(http://www.cisco.com)で知ることができる。日本シスコシステムズは、データ通信と電話・ファックスの双方を1本のISDN回線で利用できるようになるアナログポートを搭載したSOHO市場向けの小型ルーターCisco 765を1996年11月に発表した。Cisco 765は、ダイアル・オン・デマンド機能とマルチリンクPPPをサポートし、1997年にはインターネット・プロバイダからの自動的なIPアドレスの割り付け、ルーターから接続したLAN上のクライアントへのIPアドレスのDHCP手順による自動配布などもサポートした。1996年12月25日にNTTは、オープン・コンピュータ・ネットワーク(OCN)のエコノミー(128Kbps専用線サービス)用で、DSU(回線終端装置)を内蔵した簡易/ルーターIPMATE1000R(アイピーメイト1000R)を発売した。IPMATE1000Rは、パケット・フィルタリングによるセキュリティ保護機能、Stac LZS(CCP)/Van Jacobsonによるデータ圧縮機能、割り当てIPアドレス数を超える端末の利用を可能にするNAT(アドレス変換)機能、クライアントにIPアドレスを自動的に割り当てるDHCPサーバー機能を搭載している。詳細情報はURL(http://ced.nttca.com/) で知ることができる。古河電工も1997年2月17日にISDNや専用線、OCNに対応した低価格のルーター「ムーチョ」シリーズを発売し、メルコもOCNエコノミーサービス(128kbps)向け専用ルーター「LOR-128」を1997年3月下旬から販売を開始した。OCNの登場で、一斉に日本でのルーター市場が慌ただしくなってきた。モデム開発のマイクロ総合研究所は、LAN側にEther規格に準拠した10BaseTケーブルの接続口を4つ持ち、460.8Kbpsの高速通信対応の2つのシリアルポートを備え、片方のシリアルポートを電話回線、もう一方をインターネットにつないで、外出先からでも社内LANやインターネットに接続できる低価格の簡易型ルーターNetGenesis4を1998年4月に発売した。NECは1台でISDNのメリットを最大限に活用できるアナログポートを4ポート(2系統、各2ブランチ)装備した「COMSTARZ ROUTER」を1998年10月30日から販売を開始した。詳細情報はURL(http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/9810/3001.html)で知ることができる。富士通は管理・セキュリティ機能などファイアウォール機能を持ったルーター「NetVehicle-S30」を1998年12月22日に発売した。詳細情報はURL(http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/Products/telecom/NV/)で知ることができる。NECは1999年10月21日に、電子メールを自動的に確認/取得し、あらかじめ指定したアドレスに自動転送する機能があり、既存の製品から搭載している10BASE-TポートやRS-232Cポートに加え、USBポートを新たに搭載し、LANボードを搭載していないパソコンからでもUSB接続により高速なインターネット接続ができるパーソナル・ルーター「COMSTARZ ROUTER(CMZ-RT-DP)」を発売した。詳細情報はURL(http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/9910/2101.html)で知ることができる。2001年6月27日にシスコ(Cisco Systems)社が発表した、複数の深刻なIOS(Internet Operating System)のセキュリティ・ホールに関して、CERT(Computer Emergency Response Team)が2001年6月28日に警告「CERT(R) Advisory CA-2001-14 Cisco IOS HTTP Server Authentication Vulnerability」を発表した。詳細情報はURL(http://www.cert.org/advisories/CA-2001-14.html)で知ることができる。また、Cisco Systems社の発表はFor Public Release 2001 June 27 08:00 (UTC -0800) Cisco Security Advisory: IOS HTTP Authorization VulnerabilityのURL(http://www.cisco.com/warp/public/707/IOS-httplevel-pub.html)または、For Public Release 2001 June 27 08:00 (UTC -0800) Cisco Security Advisory: Multiple SSH VulnerabilitiesのURL(http://www.cisco.com/warp/public/707/SSH-multiple-pub.html)で知ることができる。Code Redワームの攻撃は、webサーバー機能をもつルーターもその攻撃対象で、ヤマハのルーターのwebサーバーにセキュリティ・ホールがあることがアナウンスされている。詳細情報はURL(http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/FAQ/TCPIP/www-server-vulnerability.html)で知ることができる。ヤマハ以外にもにセキュリティ・ホールが発見される可能性はあるので、手持ちのルーターにエラーリセットを繰り返すなどの異常な動作が見られる場合は、ベンダへの相談、対処を行うべきである。クッキー関連調査研究室MIT Laboratory for Computer Scienceは2001年8月に、Dos and Don'ts of Client Authentication on the Webを公開した。詳細情報はURL(http://cookies.lcs.mit.edu/pubs/webauth:tr.pdf)で知ることができる。日立製作所情報・通信グループは2003年4月1日に、中国の通信分野における統括官庁である信息産業部でのIPv6の国家標準規格のドラフト版に基づく製品認定テストにIPv4/IPv6対応ギガビット・ルーター「GR2000-10H/20H」が合格したと発表した。詳細情報はURL(http://www.hitachi.co.jp/media/New/cnews/030402.html)で知ることができる。日立製作所情報・通信グループは2003年6月16日に、最大640Gbpsのスイッチング性能を持つギガビット・ルーター「GR4000シリーズ」とギガビット・スイッチ「GS4000シリーズ」を2003年6月17日から販売すると発表した。詳細情報はURL(http://www.hitachi.co.jp/media/New/cnews/030616.html)で知ることができる。Dell'Oro Groupは2005年1月26日に、世界のルータ市場は向こう5年にわたって堅調な伸びが予想され、2009年までにUS$100億に達すると予測した。詳細情報はURL(http://www.delloro.com/news/2005/Rtr012605.shtml)で知ることができる。Dell'Oro Groupは2005年2月17日に、世界のルータ市場は2004年に13%成長し、成長の大部分は、コアネットワーク・インフラストラクチャのために購入されたハイエンド・ルーターで、企業の購買は1年間適度に増加したと報告した。詳細情報はURL(http://www.delloro.com/news/2005/Rtr021705.shtml)で知ることができる。NTT東日本のネット接続サービス「フレッツ」と、IP電話「ひかり電話」が2007年5月15日夕から7時間にわたって一部で利用できない状態になったことから、2007年5月16日に謝罪と共に障害の原因は、ルーターの処理能力オーバーで台東区蔵前にある1台のルーターがハード故障が発生したことで障害を起こし、予備系に切り替えて故障部分のパッケージを交換し、その後元のルーターに再接続したが、これが引き金になって管内の約4000台のルーターでルート情報の自動書き換えが行われるが、その際、一部で処理能力を超えるルート情報が発生し、連鎖的に旧バージョンのソフトを利用していた約2000台のルーターで処理能力をオーバーして「ルートフラッピング」と呼ばれる状態になり、パケット転送処理が停止した。この間はわずか3秒間で伝わり、北海道、宮城県、群馬県など14都道府県で一斉に障害が起き、約239万契約に影響が出て、ひかり電話は「119番」「110番」など緊急電話も使えなくなったと説明した。不具合は、ルーターをリセットすることで回復し、2007年5月16日午前1時35分までに全ルーターで機能が回復した。ルーターはリセットすることで回復することは常識であり、それに7時間を要したことになる。詳細情報はURL(http://www.ntt-east.co.jp/release/0705/070516b.html)で知ることができる。NTT東日本およびNTT西日本のIP電話「ひかり電話」は、2007年5月23日午前6時半頃から約3時間半にわたり、東西双方のひかり電話と加入電話へ通話できない状態が続き、2社が東西間の接続装置(中継用サーバー)のプログラムソフトを再インストールしたところ、5月23日午前10時6分頃に復旧したと報告した。詳細情報はURL(http://www.ntt-east.co.jp/release/0705/070523b.html)で知ることができる。NTT東日本は2007年5月30日に、IP電話「ひかり電話」の付属機器「ルーター(RV-200NE/RV-230NE)」のソフトに不具合があり、最大1万1024台で、正常に着信できず、通話が切れるなどの障害が起きる可能性があると発表した。相手先の電話番号を表示する「ナンバー・ディスプレイ」を契約していないのに、電話機の「ナンバー・ディスプレイ」の設定が「使用する」になっている場合に障害が生じると報告した。詳細情報はURL(http://www.ntt-east.co.jp/release/0705/070530a.html)で知ることができる。
ルーターの概念図
COMSTARZ ROUTER
富士通のファイアウォール機能を持ったルーターNetVehicle-S30
NetVehicle-S30の仕様一覧
1998〜1999年におけるインターネットの経済的重点
米国のConsumer Reportsが調査したAOLとフィルタリング・ソフト評価
米国の電子メール市場動向
オランダのSECRITY.NLが公開したCode Redの世界地図
2000〜2004年のブロードバンド・ユーザー
Dos and Don'ts of Client Authentication on the Web
「GR4000シリーズ」と「GS4000シリーズ」
Dell'Oro Groupが2005年1月26日に公開した、2009年世界のルータ市場US$100億予測
NTT東日本が2007年5月16日に公開した事故説明
NTT東日本が2007年5月30日に公開したルーターの不具合
LAN
インターネット
ブリッジ
イントラネット
プロトコル
エクストラネット
マルチメディア・ルーター
DSU
オープン・コンピュータ・ネットワーク
ブルーター
Clue
Network Quality of Service
ISDNルーター
スーパーOCN
SVN
SeOS
イントラ・オフィス
ダイヤルアップ・ルーター
イントラネットウエア
10BaseT
インターネット総合研究所
POSIP
ファイアウォール
Netscape Meta-Directory
CERT
ブロードバンド・ルーター
IIS
Code Red
ネットマスク
スーパーネッティング
サブネット
サーバーモンキー
セキュリティ・ホール
Multi-University Research Laboratory
ソフト・ルーター
CPE(Customer Premises Equipment)
IRIS(Internet Routing In Space) project
VRF(Virtual Routing and Forwarding)