メディア・コングロマリット/2004年


コムキャスト(Comcast)社から買収を提案されているウォルト・ディズニー(Walt Disney)は2004年2月11日に、2003年第4四半期決算を発表し、純利益は前年同期の約19倍に拡大、売上高も19%増加と、第3四半期に続いて増収増益で、純利益はUS$6億8800万、売上高はUS$85億4900万だったが、負債額は巨額であり、買収提案については取締役会が慎重に検討することになった。詳細情報はURL(http://www.cmcsk.com/phoenix.zhtml?c=147565&p=irol-newsArticle&t=Regular&id=493856&)または、URL(http://disney.go.com/corporate/investors/financials/earnings.html)、または「Center for Creative Voices」からのリリースがあるURL(http://www.creativevoices.us/php-bin/news/showArticle.php?id=66)、または「Consumers Union 」からのリリースがあるURL(http://www.consumersunion.org/pub/core_telecom_and_utilities/000858.html#more)、または「Center for Digital Democracy」からのリリースがあるURL(http://www.democraticmedia.org/news/ComcastDisney.html)で知ることができる。PaidContent.orgは2004年2月12日に、white knight for the Mouse Houseでミッキーマウスが食われそうなcat_disney.shtml(猫ディズニー)というアドレスで、これまでのいきさつと共に、「Time Warner May Now Be Eyeing Disney」が配信された。詳細情報はURL(http://www.paidcontent.org/pc/arch/cat_disney.shtml)で知ることができる。ウォルト・ディズニー(Walt Disney)は2004年2月16日に、コムキャスト(Comcast)社から買収を提案を拒否した。これでいったんミッキーマウスが猫に食われる話題は遠のいたが、コムキャスト(Comcast)社は買収提案額を引き上げる可能性が高いとみられていることから、狙ったネズミを食うまで追いかける猫のしぶとさはまだ消えていない。2004年2月23日の東京新聞7面(国際面)で、中島健二記者が「骨抜きテレビ''賛美''一色」「プーチン帝国の作り方(上)・大統領選の裏側で」「全土に威光」「政府系企業が買収・支配」という囲み記事で、ロシアのテレビ界の変貌を紹介した。その記事によれば、ロシアのテレビ局は、地方局も含めて約240局あり、ロシア国営テレビ、第1チャンネルの国営2局と民放NTVが3大ネットと呼ばれている。しかし、反政府系であったNTVは経営権を2001年に政府系企業が掌握し、反政府系のTV6も2002年に債務超過を理由に解散して政府系財閥グループが放送権を獲得した。辛口報道を続けたTVSは、2003年6月に経営難のため放送停止となり、国営テレビ系スポーツ局に変わったと、政府に反発したテレビが経営難に至ってことごとく潰れ、政府系に変更させられたことが紹介されている。世界中で「マスメディア集中排除の原則」が崩壊し、政府が管理したマスメディアの誕生に向けて動き始めている。日本でも自民党によるテレビ朝日の選挙関連報道が情報操作にあたるとして抗議があり、不手際を認めて責任者を処分した。日本のマスコミも政府寄りのコメントしか発言しない、お上のご用聞き評論家しか登場できない環境が整いはじめている。米国のGAO(General Accounting Office/米国連邦会計監査院)は2004年2月26日に、米国政府が国際的に提供している各言語を利用した放送に関するレポート「U.S. International Broadcasting: Enhanced Measure of Local Media Conditions Would Facilitate Decisions to Terminate Language Services. GAO-04-374」を公開した。詳細情報はURL(http://www.gao.gov/cgi-bin/getrpt?GAO-04-374)で知ることができる。BBCは2004年5月4日に、イタリア公共放送(Italian public broadcaster)の女性議長Lucia Annunziataがベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相の独断的見解を主として反映したことに抗議して、重役会議の30分前に辞職したと報告した。詳細情報はURL(http://news.bbc.co.uk/1/low/world/europe/3683843.stm)で知ることができる。Broadcasting&Cableは2004年5月12日に、NBCとUniversal Film Studioの合併が完了し、MSNBC、CNBC、USA、Sci-Fi、Bravo、Telemundoなど、19のメディアを保有するUS$140億のNBC-Vivendi Universalが誕生したと報告した。詳細情報はURL(http://www.broadcastingcable.com/article/CA416880?display=Breaking+News)で知ることができる。ソフトバンクは2004年5月27日に、米国投資会社リップルウッド・ホールディングス傘下で国内固定通信3位の日本テレコムを3400億円で買収することで基本合意したと発表した。1970年にTBS、Cartoon Network、CNNを開始し、Turner Broadcasting Systemの創設者で、メディア界の成功者として知られ、メディア・コングロマリットの最大の株主になり、1996年に会社ごとTime Warnerに売ってしまったTed Turnerが、メディア会社は巨大化しすぎたことから、政府は破壊すべきだと爆弾宣言を「Wall Street Journal」に掲載した。その以前にも、「Washington Monthly」に個人的主観として、巨大メディアは政治上、歴史の間違っている側にあるかもしれない。」と書き、マスメディアの集中原則の規制緩和を推進しているFCCに対して、規制すべきだとも言い出し、非常に有害になりすぎた巨大コングロマリットを逮捕するように懇願している。詳細情報はURL(http://www.washingtonmonthly.com/features/2004/0407.turner.html)で知ることができる。ビジネス紙メディアで有名なPrimedia社が、ビジネス雑誌「Folio」「Circulation Management」「American Demographics」などを売ると、2004年8月5日に電子メールで知らせた。詳細情報はURL(http://rexblog.com/2004/08/05#a3501)または、URL(http://biz.yahoo.com/bw/040805/55301_1.html)で知ることができる。ただし、「Who would be willing to buyit?(誰がそんなものを喜んで買うのか?)」とまで書かれてしまっている。詳細情報はURL(http://biz.yahoo.com/bw/040805/55301_1.html)で知ることができる。AP(Associated Press)は2004年9月13日に、米国のハリウッドで1919年に創設され、チャップリン(Charlie Chaplin)、マリー・ピックフォード(Mary Pickford)、ダグラス・フェアバンクス(Douglas Fairbanks)、D.W.グリフィス(D.W. Griffith)なども所属していた4,100本の映画が制作された映画スタジオMGM(Metro-Goldwyn-Mayer)の買収にはタイム・ワーナー(Time Warner)社も立候補していたが、2004年9月13日にSPE(ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント)が1株当たりUS$12、合計で30US$億を提示し、Time Warner社が断念したことからソニーが米国投資会社3社と共同で買収することで合意したと報告した。債務引き受け分と合わせると買収総額は約US$48億になる。なお、コムキャスト(ComCast)社も今回の買収に投資することで検討を開始した。詳細情報はURL(http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200409/04-0914/index.html)または、URL(http://biz.yahoo.com/ap/040913/mgm_sale_17.html)または、URL(http://biz.yahoo.com/prnews/040913/nym202_1.html)で知ることができる。Jordanは2004年10月1日に、2004年1〜9月のメディア関連M&Aのレポートを公開し、YahooがMusicmatchをUS $1億6000万で買収し、Daum CommunicationsがLycos社の株をUS$9540万購入、Viacom社がSportsLineの株62%をUS$4600万で購入するなど、2003年1〜9月のメディア関連M&Aと比較して、57.1%アップし、取引処理では8倍以上も上昇したと報告した。詳細情報はURL(http://www.jegi.com/docs/Press_10-01-04.pdf)で知ることができる。Media Network Weblogは2004年10月21日に、イタリアのコミュニケーション大臣Maurizio Gasparriが公共放送局RAIを2005年春に民営化するため、政府スポンサーになる銀行を探していると発表し、RAIの株式20%は一般の株式市場上で売り出され、2005年4月に通過するメディア法(media law)の変更を要求していると報告した。ただし、危険なのはすでにメディア王として独裁的な権力を手にし、イタリア・メディア界のムッソリーニと言われているイタリアのシルビオ・ベルルスコーニ首相(Prime Minister Silvio Berlusconi)がRAI民営化後に入手するために、メディア法(medialaw)の変更を要求を利用する可能性がある。すでに選挙にマスコミやスポンサーになっているセリエAを利用し、自分の宣伝をして当選しています。公共放送局RAIも入手すると、イタリア人の入手できる情報は、ベルルスコーニ首相の宣伝だけになる。これは恐ろしいことといえる。詳細情報はURL(http://medianetwork.blogspot.com/)で知ることができる。