電極間に無機物質材料を光学材料にした蛍光体を配置し、それを発光させることで表示するディスプレイの総称。無機材料を素材にすることで、スクリーン印刷で製造ができることから、生産時の欠陥などが発生しにくく、クリーンルームも必要としないなど、量産化も可能であることから注目されている。無機物質材料の光学材料としては、米国のデュポン(Dupont)社が開発したチタン・リン酸カリウム(KTP)、中国科学院の福建物質構造研究所が開発したバリウム・ホウ素酸化物(BBO)やリチウム・ホウ素酸化物(LBO)、島津製作所が開発したニオブ酸カリウムなどが知られている。カナダWestaim社の子会社で、フルカラー無機ELディスプレイの開発を進めているiFire Technology社は、すでにセラミック系の基板上に配線や 約20μmの誘電体層、シアン(青・緑)蛍光体、イエロー(赤・緑)蛍光体などを積層し、光が通る側にはITO(Indium Tin Oxide/インジウム錫酸化物)の透明電極を配置し、さらに混色発光から純色を取り出すためのカラーフィルターを被せ、最後に表面に簡単なフィルターのついたガラス板を載せて表面を保護するパッシブ・マトリクス構造で、直交する配線に電圧をかけると、交点の画素が発光する、たった1つのASIC(カスタムIC)だけでコントロールできる17インチのディスプレイを開発した。2000年2月17日には日本のTDKと無機ELディスプレイの開発、製造で提携し、さらに大画面化を目指して2001〜2002年には、30インチ以上の大型ディスプレイを商品化する計画である。詳細情報はURL(http://www.ifire.com/news/releaseFull.cfm?id=95)または、URL(http://www.ifire.com/technology/index.html#)または、URL(http://www.ifire.com/technology/compare.html)で知ることができる。