マルチメディアの標準化


マルチメディアに関する標準化を策定する国際組織には、ITU(International Telecommunication Union/国際電気通信連合)とISO(International Organization for Standardization/イソ/国際標準化機構)がある。ITUは1993年に機構改革があり、電気通信分野をITU-TSS(ITU-Telecommunication Standardization Sector/国際通信連合・電気通信標準化部門)、無線分野をITU-RS(International Telecommunication Union-Radiocommunication Sector/国際電気通信連合無線通信標準化セクター部門)に改組され、それらの下部組織の研究委員会が分野ごとに課題を検討して、その結果を勧告(Recommendation)として全世界に公開される。画像の符号化方式はITU-TTSとISO、IEC(International Electrtechnical Commission/国際電気標準会議)で標準化作業を行っている。放送に関わるデジタル規格の標準化は、主にスタジオ信号のデジタル規格、番組素材信号のデジタル伝送規格、デジタル放送方式の標準化の3領域で進めらている。民間の標準化推進活動には、ATMとMPEG-2を利用したビデオ・オン・デマンドの標準化からATMフォーラム、双方向サービス分野の標準化からDAVIC(Digital Audio/Video Interactive Council)の動向が話題になっている。また、公的標準化機関や民間の標準化推進組織による標準とは別に、市場での競争を通じてある業界内で優位化し、標準に準じた扱を受けるようになったデファクト・スタンダード(defacto standard/事実上の標準)がある。1997年4月29日に日本の佐藤通産大臣と米国の商務長官が会談し、マルチメディア分野の規格を日米で統一することで合意した。日米規格を国際規格として、今後両国が世界の商品化で主導権を握るのが狙いで、各国に参加を働きかけることになった。しかし、このような行為が発展途上国に誤解を招かないことを期待する。本来、標準化された規格は汎用性を持たせることにより、ユーザーが安価に購入できる環境を整備し、どのような用途にも共用できるように制定されるべきであるが、メーカーは標準化されれば、かなりの売り上げが予測できるという立場で標準化を計画し、自由競争の原理に基づいて、事実上の標準としてデファクト・スタンダードを求めるようになり、過酷な競争が実施され、ユーザーはその競争に振り回され、混乱し、SCSIのどではそのコネクト部分が何種類も登場し、無駄な接続用コードをユーザーに購入させることになったり、CD-ROMの標準フォーマットとしてUNIX、Windows、MacOSにも対応するということで登場したISO9660は、それぞれの共通部分だけをピックアップしたことにより、最も機能面で問題があるフォーマットになっている。このような標準に関しては、もっとも多くのデータを扱う立場になる図書館や公文書館、資料館などが中心になって作業すべきであるが、残念ながらそれらの機関では多くのデータが劣化し、それらを充分に管理できない状況で、充分に使いこなすまで至らないため、企業を中心としたメーカー主導で作業が進行し、それぞれのメーカーの思惑にユーザーが混乱に巻き込まれ、損をしているというのが現状のようである。これらのメーカーを熟知したユーザーが管理し、ユーザーにとってもっとも良い環境を構築できる社会は、競争原理の民主主義という資本主義の中では無理なのかもしれない。2002年6月17日に米国のGAO(General Accounting Office/米国連邦会計監査院)が、NARA(米国国立公文書館)などにおける貴重な電子コードをはじめとする、デジタル・データの管理について「Information Management: Challenges in Managing and Preserving Electronic Records. GAO-02-586, June 17.」を公開した。詳細情報はURL(http://www.gao.gov/cgi-bin/getrpt?GAO-02-586)で知ることができる。日本経済団体連合会は 2004年1月20日に、「戦略的な国際標準化の推進に関する提言」を公開した。詳細情報はURL(http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2004/007.html)で知ることができる。携帯電話と技術関連の投資会社Rutberg & Coは2005年7月31日に、「デジタルメディア産業に対するフレームワーク(DIGITAL MEDIA INDUSTRY:PRIVATE COMPANY SECTOR FRAMEWORK)」として、デジタルメディアの宇宙と定義をPDFで公開した。Rutberg & Coの定義(definition): digital media is the universe where media, information and entertainment industries collide with technology and finance(デジタルメディアはメディア、情報と娯楽産業が、テクノロジーと金融で衝突する宇宙です)と表現している。ただし、このフレームワークではオーディオビデオに集中しているが、フレームワークでは、14のセクターと271のサブ・セクターに分類学され、そして、1,476の個人企業の最初のリストは、その分類学の範囲内で組織化されている。「デジタルメディア」を創造、出版、配布とデジタル形式に保管されるオーディオ、ビデオ、イメージとゲームの消費に係わるか、可能にするそれらの会社として定義し、この定義に、複数の寸法とデジタルメディア価値連関表の要素が含まれている。プロセス価値連関表に関して、消費に創造を含め、そして、製品/サービス価値連関表に関して、半導体、ハードウェア、ソフトウェアとサービスを含んでいる。さらに、電子フォーマットで豊富な媒体に集中させている。詳細情報はURL(http://www.rutbergco.com/DMframework.pdf)で知ることができる。米国のFrost&Sullivan社は2006年5月10日に、2005年におけるネットワーク導入家庭は2250万世帯で、2012年には6380万世帯に増えると予測した。また、2005年の時点では、ネットワーク化した家庭のなかで、テレビやDVDプレーヤー、セットトップ・ボックスといったパソコン以外の機器をネットワークに接続している家庭は5%にとどまったが、2012年には25%に上昇するとも予測している。詳細情報はURL(http://www.prnewswire.com/cgi-bin/stories.pl?ACCT=104&STORY=/www/story/05-10-2006/0004358612&EDATE=)で知ることができる。

[標準化戦争(standards wars)関連の情報]
●The Impact of Emerging Standards on a Networked World, Washington, 2 May 2001のURL(http://www.cpi.seas.gwu.edu/library/seminar_archive/00-01/standards.html)
●Internet Critic Takes on MicrosoftのURL(http://www.nytimes.com/2001/04/09/technology/09HAIL.html)
●Standards Committee Rejects Hard Drive Copy Prevention SchemeのURL(http://www.eff.org/IP/DRM/CPRM/20010404_eff_t13_pr.html)
●MS's delay on Bluetooth as a study in the dynamics of standards fragmentationのURL(http://www.business2.com/content/channels/technology/2001/04/05/29666)
●war over digital video standardsのURL(http://www.videobusiness.com/032301_sweeting.asp)


デファクト・スタンダード
JPEG
MPEG1
MPEG2
MPEG4
H-320
H-323
H-324
インターネット
マルチメディア普及促進研究会
情報通信分野の標準化の動向に関する調査委員会
QuickTime MPEG Extension
MP@ML
MMTA
情報メディアの符号化
MP3
ネットワーク上のマルチメディア関連辞典・事典
Microsoft Developer NetWork Library
SDMI
デジタル情報の劣化消滅
標準時と周波数標準
ASEAN標準時
VESA家庭ネットワーク標準
インターネット家電サービスにおけるテレビ番組情報の標準規格
標準カラー画像データ形式
標準情報制度
標準マルチメディア文書形式
情報配線システム標準化セミナー
CII標準ベースXML/EDI
MagicGate
OpenMG
Super MagicGate
OSG
パーベイシブ・コンピューティング
パソコンの時代は終わった
EMMS
MS Audio
電波時計
CAFE(the Consortium for Audio Free Expression)
MVP
MMDS
DSS(Digital Speech Standard)
AAP
SDMI Open Public Challenge
インターネットはクラブではない
Audrey
RapidIOインターコネクト・アーキテクチャ
JPEG-2000
CES
インターネットに対応した家具
OP i.LINK
VP3.2
ビット・レディエーション
Peer-to-Peer Piracy Prevention Act
MMS(Mobile Multimedia Service)
MGCP(Media Gateway Control Protocol)
電気通信消費者相談センター
ローカリティ
W2F(Wireless World Forum)
iReady
ユビキタス・オープン・プラットフォーム・フォーラム
SVP(Secure Video Processor)
KODAK Preservation
ネットKADEN大賞