インクジェット・プリンタ

inkjet printer


液体インクを紙に吹きつける方式で印刷するプリンタの総称。レーザー・プリンタより安価で、速く静かに印刷できる。インクジェクト・プリンタの代表的なものとしては、キヤノンのBJシリーズ、横河ヒューレット・パッカード社のHP DeskWriterシリーズなどがあり、日本国内ではエプソンとキヤノンの大手2社が中心になって販売している。ただし、液体を吹き付けるため、紙の伸縮があり、出来上がった印刷物を乾かすと波を打つこともある。また、メーカーではバブルジェット・プリンタともいう。ミマキエンジニアリングは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に加え、オレンジとグリーンの2色を追加することで色再現領域を拡大した、世界初の6色顔料インクによるカラー出力が可能なカラー・インクジェット・プロッタ「JV2-130」を開発し、1998年5月6日に発売した。また、JV2-130は、7色目のインクとして特色インクも使用できるようになっている。コダックは1998年9月10日に屋外ディスプレイ用として、最大幅107cmのプリントができる「コダック・プロフェッショナル・ラージフォーマット2042プリンタ・システム」と、最大幅152cmのプリントができる「コダック・プロフェッショナル・ラージフォーマット2060プリンタ・システム」の大型カラー・インクジェット・プリンタ・システムを発売した。セイコーエプソンは、日本時間の1998年10月30日に打ち上げられた「ディスカバリー」で、地球と同じ状態に与圧された宇宙実験室「スペースハブ」で利用するために、向井千秋さんと共に活躍するインクジェット・プリンタ「Stylus COLOR 800」が宇宙に旅立ったことを発表した。セイコーエプソンは1989年にエプソンエンジニアリング社を広東省深センで設立し、1999年12月3日にはさらに約40億円を投じて、インクジェット・プリンタ生産規模が月産約100万台のエプソングループで最大規模の大型プリンタ工場を設立した。インクジェット・プリンタとカラー・スキャナーの普及と、高性能化によって、以前カラーコピー機が登場したときに起こったように、1999年になって、1万円札をカラー・スキャナーで取り込み、インクジェット・プリンタで印刷した偽札事件多くなってきている。警察庁の発表では、1999年2月に富山県で検挙された男女6人で、約1400枚の1万円札を偽造したのをはじめ、1999年には前年の4倍を超える約3300枚の偽札が国内で発見された。Euroでは新しい紙幣のGIFアニメーションを公開し、大きな広告を町中で配るなど、国や地域によって紙幣のコピーに対する考え方は異なるが、日本では紙幣のコピーが一切禁止されている。最近ではテレビ広告などで、1万円札や1000円札、硬貨などが登場しているが、これらを取り締まることが少ないことから、安易に紙幣をスキャナーで取り込み、インクジェット・プリンタで印刷するといった偽造事件が頻繁に即発しているといえる。日本独特の何となく、これくらいはいいかといったあいまいな広告に対する警察の判断が、子供達に、最悪の犯罪者を生む原因にもなっている。そろそろ明確な線引きが必要になってきているといえる。富士ゼロックスは、顔料系ブラックインクを採用した静音設計のインクジェットプリンタ「Jet Wind E40」と、ネットワーク対応のビジネス向けインクジェットプリンタ「Jet Wind B70」「Jet Wind B70N」を2000年10月6日から販売 した。詳細情報はURL(http://www.fujixerox.co.jp/release/2000/1002_jwe40.html)で知ることができる。EU(欧州連合/European Union)のEC(評議会/European Commission)は2002年12月18日に、リサイクル関連の法案に土壇場で加えられたプリンタ・メーカーが純正インク・カートリッジを強制的に消費者に購入させることを禁じる規定を満場一致で承認した。詳細情報はURL(http://europa.eu.int/comm/press_room/index_en.htm)で知ることができる。米国のGAO(General Accounting Office/米国連邦会計監査院)は2003年9月9日に、Robert J. Cramerによる偽造IDとIDの偽物を浮かび上がらせる実験報告書「Security: Counterfeit Identification and Identification Fraud Raise Security Concerns, by Robert J. Cramer, managing director, Office of Special Investigations, before the Senate Committee on Finance. GAO-03-1147T」を公開した。詳細情報はURL(http://www.gao.gov/cgi-bin/getrpt?GAO-03-1147T)で知ることができる。Technology Research Newsは2005年3月23日に、移植臓器と組織を育てる目的で、インクジェット式プリンタ技術を使用するのに、イギリスのマンチェスター大学 (University of Manchester)の研究者が、実験では、ヒト細胞に30ミクロンのノズルを通して高圧で栄養物を運ぶ技術として、インクジェット式プリンタ技術を使用し、確実に細胞に害を及ぼすのを避けることができ、ヒト細胞が6日の潜伏期の間、形成することができることを実証し、成功したと報告した。確かに、インクジェット式プリンタのノズル管理技術は凄いものがあり、さらにカプセル化などインク製造技術も発達し、この技術を印刷だけに利用するのではなく、他にも応用できることから、インクジェット式プリンタに関する多くの特許をもっているキヤノンにとっては新しいビジネス・チャンスになる可能性を含んでいる。詳細情報はURL(http://www.trnmag.com/Stories/2005/032305/Inkjet_prints_human_cells_032305.html)で知ることができる。MIT's Technology Reviewは2005年7月20日に、カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)のXiang Zhangが率いる研究室が、インクジェット方式の技術を利用して、60ナノmの顕微鏡用電子プラスチック・スーパー・レンズを開発したと報告した。このレンズは従来のメガネレンズのように光を回折しない代わりに、それははかない波を使用している。(光が通り抜けることの代わりにはね返る角度にレンズは波は発生する)。 はかない波は、レンズの反対側の上に現れて、正常な「伝播」光波に光学情報を加え、非常に急速に短距離の上で腐食する。これらの弱い波を捕らえて、増幅することによって、研究者は60ナノメートルのイメージを確認した。また、電子顕微鏡検査などの高画質イメージ方法は生きている組織イメージを確認できないが、今回の顕微鏡法はそれを可能にしたと報告している。詳細情報はURL(http://www.technologyreview.com/articles/05/08/issue/ftl_nano.asp?trk=nl)で、またXiang Zhang教授についてはURL(http://www.me.berkeley.edu/faculty/zhang/)知ることができる。