あらゆる表示装置のサイズに表示されるメディアが合うように変換する行為の総称。フィルムの映像をビデオに、またはビデオの映像をフィルムに変換するとき、アスペクト比の違いから、映像の縦や横をトリミングする必要がある。これをアスペクト比変換という。例えば、ワイドスクリーンの映画をビデオに変換すると、映画が横に長いため、映像の左右を支障がないようにカット(トリミング)し、ビデオの画面に合わせる必要がある。ただし、映画をテレビサイズに自動的に変換すると肝心の映像が切れてしまうこともあるため、映画監督がトリミングまで指示することが多い。また、シネマスコープなどで、画面の右端と左端で演技したため、アスペクト比変換では対応できなくなる場合も多い。例えば映画「卒業(the Graduate/1967年)」では、ダスティン・ホフマン(Dustin Hoffman)とアン・バンクロフト(Anne Bancroft)がそれぞれ画面の左右の端で服を脱いでいくシーンがあり、映画とテレビのイメージが全く違うモノになってしまっている。ヨーロッパの放送局では、レターボックスという技術を使って、アスペクト比変換をしない映像を提供している。レターボックスとは、アスペクト比1:1.78のハイビジョン映像を現行のアスペクト比1:1.33のテレビで見たときのように、上下に黒い帯部分を設け、放映することである。米国では、アスペクト比変換のことをパン&スキャンともいう。
なぜなら、フィルムをフライング・スポット・スキャナ(Flying Spot Scanner)という機械にかけ、ビデオに変換しながら、同時に人間が手動でウインドゥをあちらこちらに動かし(パン)ながら、各シーンで最も重要な部分を決定してスキャンすることから命名された。最近は、テレビ、複数のOSに対応したパソコン画面など、複数のアスペクト比の画像を変換して表示するディアスプレイの需要が高まったため、ヤマハは1つのブラウン管で複数のアスペクト比の画像を表示してもチラツキをなくす情報家電機器向けLSI「YGV618」を完成し、1997年12月15日にサンプル出荷した。日立製作所が、シンガポール(2000年度ブラウン管生産数量/約250万本)、マレーシア(2000年度ブラウン管生産数量/約120万本/電子銃約400万本)、千葉の佐倉(2000年度ブラウン管生産数量/約130万本)の工場で作っていたパソコン・モニタ用ブラウン管事業から撤退しましたことを2001年7月21日に発表した。これはパソコンのモニタが液晶時代に置き換わったということを証明した現象といえる。詳細情報はURL(http://www.hitachi.co.jp/New/cnews-m/2001/0726b/index.html)で知ることができる。