ISO(International Standards Organization/国際標準化機構)とCCITT(Comite Consultatif International Telegraphique et Telephonique/国際電信電話諮問委員会)が共同して進めた静止画像圧縮技術の標準化、またはその規格の名称。CGの画像データは、文字などと比べてきわめて膨大なデータ量が必要である。例えばフル・カラーで縦横20cm、解像度300dpiの画像をつくろうとすると基本的には約16Mバイトのメモリが必要になる。2HDのフロッピーディスクにはおさまらない。ハードディスクにこれらのデータを収めたとしても1Gバイトの容量で約62枚程度しか入らない。たった20cm四方の画像でこれだけのメモリが必要なのである。写真などを扱う場合、ハードディスクや光磁気ディスク(MO)などはいくらあっても足りない。データ圧縮はこれを少しでも解決しようとするものである。画像ファイル・フォーマットとしてPICTやTIFFなどもあるが、これらのフォーマットももとの画像をある程度圧縮している。これらのフォーマットはもとの画像データを損なうことなく圧縮している。圧縮効率としてはTIFFよりPICTのほうが高い。スキャナで取り入れた画像を扱う場合はTIFFのほうが安定したフォーマットである。JPEGは代表的なデータ圧縮フォーマットでPICTよりはるかに効率のよい圧縮を行う。例えば、縦20cm横35cmで解像度300dpiのフル・カラー画像データは約27Mバイトであるが、これをJPEGの高画質で圧縮すると約2.5Mバイトになる。画質を落とせばもっと効率のよい圧縮ができることになる。JPEGも画像劣化型のデータ圧縮で、もとの画像データを一部損失している。そのため、圧縮したデータをふたたび開いたとき、もとの画像と同じではない。そこでこの損失がどこまで許されるかが問題になる。JPEGでは圧縮した画像がもとの画像と比べて肉眼でほとんど変化がないところを基準に、圧縮効率と画質維持を保っている。小さい画像であれば圧縮をかけていない画像とほとんど見分けがつかないので、DTPによる編集には、データの量が小さくなるためおおいに利用できる。また、インターネット上のホームページに画像をJPEGで張り込み、Netscape Navigatorなどでインライン・イメージとして読み込むことができる。1,677万色を扱えるため、写真など色数の多いモノの場合、GIFよりきれいで、ファイル・サイズも小さくなる。JPEGのほかに、プログレッシブJPEG(インターレスJPEG)と呼ばれるモノがある。JPEGの画像をインターネット上で呼び出すと、画像は上から徐々に出てくるが、プログレッシブJPEGの画像は、はじめ大きなモザイク状で全体が表れ、そのモザイクが徐々に小さくなって、画像が明確になる表れかたをする。また、Pegasusが提供するJPEG Wizardにも多くの情報がある。詳細情報はURL(http://www.jpegwizard.com)で知ることができる。インターネット上には著作権や商標を守るため、ロゴやGIF.、JPG.などが検索できるサーチ・エンジンIMAGE SEARCHもある。詳細情報はURL(http://www.imagelock.com/)で知ることができる。また、ディスククラッシュ等が原因で壊れてしまったJPEGファイルを修復するWindows 95/98/NT4.0/2000対応の「JPEG REMEMBER」もURL(http://hp.vector.co.jp/authors/VA012657/)でダウンロードできる。日本経済団体連合会は 2004年1月20日に、「戦略的な国際標準化の推進に関する提言」を公開した。詳細情報はURL(http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2004/007.html)で知ることができる。CNetは2004年4月23日に、Forgent Networks社がJPEGの基盤となる圧縮技術が1987年10月6日に取得された特許(U.S. Patent No. 4,698,672)の侵害となり、 Apple社、Dell社、Hewlett-Packard社、IBM、キヤノン、Creative Labs社、JVC社、Xerox社、Adobe Systems社、Macromedia社をはじめとする31社のコンピュータ・ベンダーを訴えたと報告した。詳細情報はURL(http://news.com.com/2100-1025_3-5198582.html)で知ることができる。特許(U.S. Patent No. 4,698,672)についてはURL(http://patft.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO1&Sect2=HITOFF&d=PALL&p=1&u=/netahtml/srchnum.htm&r=1&f=G&l=50&s1=4,698,672.WKU.&OS=PN/4,698,672&RS=PN/4,698,672)で知ることができる。以前にも、イギリスのThe Rrgisterが2002年7月23日に、7年前に小さなTexan社がISO/IEC 10918-1をベースにした特許US Patent 4,698,672を取得していたと、JPEG CommitteeメンバーでJPEG.orgのWebマスターのRichard Clarkが、JPEG CommitteeとForgent Networkで2002年7月19日に発表したと報道していたが、この問題が再浮上したことになる。詳細情報はURL(http://theregister.co.uk/content/4/26339.html)または、JPEG - JBIGのURL(http://www.jpeg.org/newsrel1.htm)で知ることができる。また「GIF」でもユニシス(Unisis)社が1993年になって、LZWアルゴリズムに関する特許料をCompuServe社に対して請求し、CompuServe社も特許料を支払うことに合意したことから、LZW(Lempel-Ziv-Welch)アルゴリズムを利用したGIFフォーマットを扱うソフトウェアの製作者に対し、特許料の支払いを求めるようになり、1999年8月になって、Unisis社に対して反発する動きが世界中に広がり、同時にインターネットなどでGIFフォーマットの使用を中止して、PNG(Portable Network Graphics)などのファイルフォーマットに変換するよう運動を開始したことがある。Sophosは2004年9月16日に、「JPEG」のイメージ・ファイルがユーザーのコンピュータ上で悪意のあるコードを含んでおり、パソコンの乗っ取りをする可能性がある重大なセキュリティ脆弱をMicrosoft社が発見したと報告した。詳細情報はURL(http://www.sophos.com/virusinfo/articles/critical16sep04.html)で知ることができる。キュリティ脆弱をMicrosoft社が発見したと報告した。Science & Technology News Serviceは2004年9月15日に、1994年に配信された「JPEGウイルス」の警告メール「If you use a 386/486/Pentium machine to display your JPEG pictures, then you are at risk of catching the JPEG virus,'' the message read. ''Although the JPEG virus is nominally benign, it can cause some multisync monitors to malfunction, effectively destroying the monitor.」で一気に話題なったが、実体は発見されなかった。しかし、2004年には「In '94 it was a myth, but in '04 it's the real thing,(1994年は神話で終わったが、2004年は真実になった)」と報告した。詳細情報はURL(http://www.newscientist.com/news/news.jsp?id=ns99996408)で知ることができる。Sophosはこのウイルスが、Windows XP、Windowsサーバー2003、Office XPなど「GDI+」を含む、多くのアプリケーションに影響し、バッファ・オーバーランを誘発して機能を停止させる可能性があると報告している。詳細情報はURL(http://www.cyberpolice.go.jp/important/2004/20040915_065929.html)で知ることができる。UsenetニュースグループのプロバイダEasyNewsは2004年9月28日に、Microsoft社製ソフトウェアの画像ファイル処理方法に見つかった欠陥を利用し、ユーザーが開くだけで、悪質なプログラムに感染してしまう2つのトロイの木馬画像JPEGファイルが見つかったと報告した。詳細情報はURL(http://easynews.com/virus.html)で知ることができる。Forgent Networksは2005年4月21日に、完全子会社であるCompression Labsが保有するJPEG圧縮技術特許(US Patent No. 4,698,672/the '672 Patent)を侵害したとして、Microsoft社をテキサス東部地区連邦地方裁判所に提訴したと発表した。 詳細情報はURL(http://www.corporate-ir.net/ireye/ir_site.zhtml?ticker=FORG&script=410&layout=-6&item_id=699461)で知ることができる。公益を損なう特許を監視している非営利団体PUBPAT(Public Patent Foundation)は2005年11月16日に、特許を失効させるべきだと述べて、Forgent Networks社が保有するJPEG 画像フォーマットに関する特許(U.S. Patent No. 4,698,672)の再審査を米国のUSPTO(特許商標庁/U.S. Patent and Trademark Office)に請求した。詳細情報はURL(http://www.pubpat.org/Chen_672_Reexam_Filed.htm)で知ることができる。米国のForgent Networks社と子会社の米Compression Labs(CLI)社は2005年12月15日に、CLI社が保有するJPEGに関するデジタル画像圧縮技術の特許(672特許)について、米国のYahoo!にライセンスすることで合意したと発表した。 Forgent Networks社は、デジタルカメラや携帯電話、プリンタ、スキャナ、ソフトウェアなどあらゆる分野におけるJPEGの利用についてライセンスを主張している。詳細情報はURL(http://ir.forgent.com/ireye/ir_site.zhtml?ticker=FORG&script=410&layout=-6&item_id=796249)で知ることができる。PUBPAT(Public Patent Foundation/民間特許監視団体)は2006年2月2日に、Forgent Networks社がJPEG特許を主張して大手メーカーなど多数を提訴している問題で、米国のUSPTO(特許商標庁/U.S. Patent and Trademark Office)が問題の特許の再審査を行うことになったと報告した。PUBPATによれば、今回のような第3者による再審査請求は、ほぼ70%の確率で特許の内容変更または完全な取り消しに結びつくと報告している。詳細情報はURL(http://www.pubpat.org/Chen_672_Reexam_Ordered.htm)で知ることができる。