DVDを使った随時書き込み、読み出しメディアの総称。
東芝、松下電器産業、ソニー、オランダのフィリップス(Philips)社など日米欧10社は、記憶容量2.6GバイトのDVD-RAMも規格統一に向けて各社の話し合いが続けられていたが、1997年4月2日に規格を統一することで合意し、1997年4月14日に「DVDフォーム幹事会社」は、DVD-RAMと1回のみの書き込みが可能なDVD-Rの共通規格を統一した「規格書Ver.0.9」を公表した。DVD-RAMの規格統一は、記録方式として提案されていた「ランドグルーブ方式」と「トラック・ウォブリング方式」の2つの折衷案で両方式を取り入れた「ウォブルランドグルーブ方式」にし、ディスクの直径や変調符号などはDVD-ROMと互換性を保ち、記録容量はカートリッジに納められた両面仕様が5.2Gバイト、CDのようにベアディスクでの使用が可能な片面仕様が2.6Gバイトで、両面仕様の記憶容量は従来のCD-ROMの約7、8倍になる。将来は片面で4.7Gバイトの容量を持つ媒体の開発を目指して規格統一を急ぐことになった。DVD-RAMの登場で初めてDVDプレーヤーがビデオに代わる機械となる。
NECは1996年7月に、波長が従来より10ナノm短い64ナノmの半導体レーザーと、隣り合った信号を正確に読みとる信号技術などを独自に開発し、記憶容量がDVD1枚あたり5.2Gバイト分を可能にしたランド/グループ記録再生技術を開発した。ディスクのトラックには、ランド領域とグループ領域の2つが交互にならんでいる。通常は隣り合う記録マークが重なってエラーになるのを防ぐために、ランドかグループのどちらか一方だけに書き込む。NECの方法は前後左右の記録が重ならないような工夫をして、ランドとグローブの両方に情報を書き込むことによって、2倍の情報量を実現している。マークが互いに干渉しないように、ハードディスクで良く使われているPRML信号処理技術を採用し、信号検出の精度を高めている。
DVDはレーザーの熱によって表面の物質を相変化させることで記録する。ディスクは回転しているため、マークはいびつな形となる。これを記録信号によって制御することできれいな形にしている。さらにトラックの溝の形状や材料を改善し、隣から回り込む記録信号の干渉を軽減している。レーザー自体も波長640ナノmで小さなスポットを照射できるようにしている。
日立製作所は世界に先駆け、1997年6月から順次、パソコン内蔵型でATAPI対応「GF-1000」、SCSI-2対応内蔵型「GF-1050」、SCSI-2対応外付け「GF-1055」の3種類のDVD-RAMドライブのサンプル出荷を始した。松下電器産業も1997年4月17日にPD互換のDVD-RAM用ピックアップを採用し、PD、DVD-RAM、DVD-ROM、CD-ROM、CD-DA、CD-RW、CD-Rに対応したドライブを発表し、1997年7月から発売した。
日米欧10社が1997年春に統一したはずのDVD-RAMの規格は、ソニー、オランダのPhilips社、米国のヒューレット・パッカード(Hewlett-Packard/HP)社が統一規格に技術面で不満があったうえ、特許戦略で他社と対立したことから、1997年8月に独自規格を欧州の規格審査機関ECMA(European Computer Manufacturers Association/エクマ/ヨーロッパ・コンピュータ工業会/欧州電子計算機工業界)に共同で申請した。
すでにソニーでは片面3.0Gバイトのデータを読み書きできる相変化方式の光ディスクを1998年の中頃をメドに製品化すると発表した。
しかし、この光ディスクの規格は、1997年7月にソニーを含むDVDフォーラム幹事会社10社が公開したDVD-RAM規格とは別で、互換性はない。ソニーは今後同社のDVD-ROMドライブに3.0Gバイトの光ディスクを再生できる機能を搭載する。これは統一規格の事実上の分裂である。ただし、ソニーではこの新規格は、DVD-RAMとはまったく異なった規格であり、DVD-RAM統一規格については今後も支持していくとも表明している。
松下電器産業などは、DVD-RAMの製品化に合わせて、DVD-RAMディスクを再生できるようにした「第2世代」のDVD-ROMドライブを製品化する方針を明らかにしている。
1997年8月18日にディスク片面で2.6Gバイトの記憶容量を持つ統一規格DCD-RAM 1.0を日米欧の10社が決定し、1997年8月20日にECMAに申請した。JISには既に1997年7月に提案し、今後ISO(International Standards Organization/国際標準化機構)による国際標準化を目指すことになった。
1997年8月20日から神戸で開催されるECMAの会議では、メンバー数社のドライブで相互互換性を実証デモを実施した。ECMAでは両方とも認められるという憶測があり、今後商品化の段階で混乱が起こることが予測される。
1997年8月25日に開催されたDVDフォーラムの報道機関向け技術説明会では、東芝、日立、松下の3社の試作機によるデータ互換のデモも行なわれ、同時に4.7Gバイト容量の次世代規格としてレーザー波長は635/650nm、ウォブルドランドグルーブ方式、面記録密度も3.5Gビット/平方インチと、2.6Gバイトと基本方式は同一で密度を高めた規格など、一部情報が公開された。
日立製作所は1997年9月9日に、DVD-RAM規格をそのまま継承して、記録ビット、トラックのピッチを詰め、高密度化して、ディスク片面4.7Gバイトの記録容量をもつDVD-RAMの基本技術を開発し、基本動作の確認をしたと発表した。DVDの規格策定団体のDVDフォーラムは、1998年内に4.7Gバイトの第2世代規格を策定し、1999年秋の商品化を目指すことを計画し、1999年6月23日に、記録容量が4.7GバイトのDVD-RAMの物理規格「バージョン2.0」を正式承認したと発表した。
この規格は、パソコンのバックアップ用メディアとして注目されていた。ソニーは1997年10月21日に、DVDと同じ直径12cmに相変化記録で片面12Gバイトの記憶容量が保存できる、書き換え可能型「大容量光ディスクレコーダー」を開発したと発表した。
これはMPEG2で通常のテレビ放送なら5時間、ハイビジョンで1.2時間の記録ができる。DVDの最新情報に関するメールマガジン「GO! GO!! DVD!!!」もある。詳細情報はURL(http://www.dvd.ne.jp/)で知ることができる。
日立製作所は1998年10月22日にDVD-RAM統一規格に準拠した、片面2.6Gバイトの「DVDライブラリシステム(GF-1000シリーズ)」を発表した。詳細情報はURL(http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/9810/1022a.html)で知ることができる。
日立製作所は1999年11月10日には、片面4.7Gバイト(両面9.4Gバイト)のDVD-RAMドライブを開発し、1999年11月15日から19日にラスベガスで開催されたCOMDEXに出展した。詳細情報はURL(http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/9911/1110.html)で知ることができる。
このドライブは、2.6GバイトのDVD-RAMディスクとDVD-ROM、DVD-R、DVD-Video、CD-ROM、CD-Audio、CD-R/RW、CD-Extraが再生できる。米国のスペクトラディスク(SpectraDisc)社では、昔のテレビドラマ「スパイ大作戦」に登場したテープのように、一定時間を過ぎると自動的に使えなくなるDVDディスクを開発していることがWired Newsで発表された。日立製作所は、映像を8cmDVD-RAMディスクに記録するDVDビデオカメラ「DVDCAM DZ-MV100」を2000年8月25日に発売すると、2000年6月8日に発表した。詳細情報はURL(http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/0006/0608b.html)で知ることができる。
また、ATAPI接続など4.7GB DVD-RAMドライブ3機種と4.7GB DVD-RAM読み込み対応のDVD-ROMドライブを6月末から順次発売することを発表した。詳細情報はURL(http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/0006/0608d.html)または、URL(http://www.hitachi.co.jp/dvd-ram/frame1-9.html)で知ることができる。
松下電器産業は、世界で初めて追記型光ディスクDVD-Rと書換型光ディスクDVD-RAM、両規格への記録を可能にした、Ver2.0のDVD-R規格(for General)と、Ver2.1のDVD-RAM規格に対応したドライブで、DVD-R/DVD-RAMへの書き込み/書き換えと、CD-ROM/CD-R/CD-RW/DVD-ROM/DVD-RAM/DVD-Rの読み込みが可能で、インタフェースにはATAPIが採用した内蔵型DVD-RAM/Rドライブ「LF-D321JD」と、IEEE(the Institute of Electrical and Electronic Engineers,Inc/IE3/I triple E/電気通信技術者協会/電気電子学会) 1394インタフェースを採用した4.7GバイトのDVD-RAMに対応するDVD-RAMドライブ「LF-D240JD」を2001年7月10日に発売すると、2001年5月29日に発表した。東芝とNECは、青色レーザーを使った再生専用ディスクで片面1層15Gバイト、2層で30Gバイトの 次世代大容量DVDの規格案をとりまとめ、2002年8月29日にDVDフォーラムへ提案した。
また、記録・再生用ディスクは片面1層で20Gバイト、2層40Gバイトのディスクも順次規格化を提案していく予定である。詳細情報はURL(http://www.toshiba.co.jp/about/press/2002_08/pr_j2901.htm)または、URL(http://www.nec.co.jp/press/ja/0208/2902.html)で知ることができる。
DVDの技術およびフォーマットの主要開発会社であるAOL Time Warner、日立製作所、松下電器産業、IBM、三菱電機、東芝、日本ビクター7社で構成するDVD6Cライセンシングエージェンシーは、構成企業が持つDVD-VideoとDVD-ROMに関する必須特許をプールし、1999年6月から全世界の対象特許の使用を希望する第三者に対して、一括ライセンスを与えてきたが、2002年11月19日に、DVD-RAM、DVD-RW、DVD-R等の記録型DVDとDVD-Audioなどについて、レコーダーやドライブ、プレーヤー、メディアに必要な特許共同ライセンス一括供与を2003年1月上旬より開始すると発表した。詳細情報はURL(http://www.toshiba.co.jp/about/press/2002_11/pr_j1901.htm)で知ることができる。
三菱電機は2002年12月24日に、DVD±Rメディアへの最大16倍速書き込みに対応した高出力半導体レーザーを開発したと発表した。詳細情報はURL(http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2002/1224-b.htm)で知ることができる。
米国のMicrosoft社は2003年5月8日に、Longhornという開発コードネームで開発している次期Windowsで、DVD書き込み方式のうちDVD-RAM、DVD-R/RW、DVD+R/RWのすべてに標準対応すると発表した。詳細情報はURL(http://www.microsoft.com/presspass/press/2003/may03/05-08WritableDVDPR.asp)または、URL(http://www.microsoft.com/whdc/hwdev/tech/stream/DVD/DVDRW_support.mspx)で知ることができる。
東芝、日立製作所、パイオニア、松下電器産業と、日立LGデータストレージの5社は2003年5月9日に、次期WindowsにDVDフォーラムが策定したDVD-RAM、DVD-R、DVD-RWをサポートすることについての発表を歓迎する意向を発表した。詳細情報はURL(http://www.hitachi.co.jp/media/New/cnews/030509.html)で知ることができる。
ソニーは2003年5月9日に、書き換え型CD用780nm帯レーザーと書き換え型DVD用650nm帯レーザーの2種類を1チップで発する 世界初の「モノリシック型高出力2波長レーザーダイオード」を開発したと発表した。詳細情報はURL(http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200305/03-021)で知ることができる。ソニーは2003年8月28日に、記録型DVDの16倍速書き込みに対応できる高出力レーザー・ダイオード「SLD1236VL」を開発したと発表した。詳細情報はURL(http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200308/03-0828/)で知ることができる。
リコーは2003年8月29日に、4.7Gバイトを8分以内に書き込める8倍速記録に対応したDVD+Rメディアを今年第4四半期に発売すると発表した。詳細情報はURL(http://www.ricoh.co.jp/release/cd-r_rw/8xdvd+r/index.html)で知ることができる。米国のNIST(National Institute of Standards and Technology/米国国立標準技術研究所)は2003年12月4日に、DVD AssociationとOptical Storage Technology Associationの協力を得て、14種類のDVD-ROMドライブと、50種類以上の記録型DVDディスクを対象に、記録型DVDディスクとDVDドライブの互換性についてテストした結果、85%の確率でしか互換性がないという結果を発表した。詳細情報はURL(http://www.nist.gov/public_affairs/techbeat/tb2003_1204.htm#tests)で知ることができる。
日本経済団体連合会は 2004年1月20日に、「戦略的な国際標準化の推進に関する提言」を公開した。詳細情報はURL(http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2004/007.html)で知ることができる。
東芝が2008年2月16日に、「HD DVD」機器について、全面撤退を含めた事業見直しの検討に入った。その背景には2008年1月にワーナーブラザース(Warner Brothers) が販売する映画ソフトをBD(Blu-ray Disc)規格に一本化する方針を表明し、2008年2月15日には全米小売り最大手のウォルマート・ストアーズ(Walmart Stores)が、BD(Blu-ray Disc)方式の製品に販売を絞り込むことを決めたことから、「HD DVD」の事業継続は困難な状況に追い込まれた。
東芝は2008年2月19日に、「HD DVD」機器について、正式に撤退を表明した。詳細情報はURL(http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/products/hddvd/info/HDDVD_080219.html)または、URL(http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/products/hddvd/info/HDDVDQ&A.html)または、URL(http://www.toshiba.co.jp/about/press/2008_02/pr_j1903.htm)で知ることができる。
PanasonicのDVD-RAM
DVDに代替される可能性を持つAV・情報機器
DVD規格方式の違い
DVDの製品化の流れ
DVDとCDの違い
4種類のDVD
DVD-ROM再編集システム
DVD製品とCD製品の互換性
DVD規格統一の歴史
日立製作所が最初に発表したDVD-RAMドライブ
日立製作所が最初に発表したDVD-RAMドライブ関連製品一覧
DVD-RAMの構造
競合するDVDの規格
DVD Specifications For Recordable Disc規格 0.1対応フジフイルムDVD-Rディスク
DVD画像再生ソフト
DVD-RAM2.6Gバイトと4.7Gバイトの相変化記録マークサイズの透過型電子顕微鏡像の比較
松下電器のDVDプレーヤーL10
松下電器のDVDプレーヤーL50
松下電器産業のDVDメイン基盤
松下電器産業のツインフォーカス・ピックアップ技術図解
松下電器産業の2層張り合わせ片面読み取りディスク技術図解
色差出力・色差信号周波数特性
QPS社のDVD-RAMドライブ「Que! DVD-RAM Drive」
日立製作所のDVDビデオカメラ「DVDCAM DZ-MV100」
4.7GB DVD-RAMドライブと4.7GB DVD-RAM読み込み対応のDVD-ROMドライブ
日立製作所のDVD-RAM製品群
DDCDの規格
CDの作り方
CDの規格の歴史
CD-ROMの周辺
CD-ROMとCD-Rの断面比較
CD-Rの記録方式の比較
ICML/SMIL/BSデジタル/DVDの比較
西欧のインターネット状況
半導体が支えるマルチメディアの世界
マイクロプロセッサーの発達史
ロシアとヨーロッパのインターネット・ユーザーの伸び
オランダの若いインターネット・ユーザーの傾向
内蔵型DVD-RAM/Rドライブ「LF-D321JD」と、IEEE1394を採用した「LF-D240JD」
DVDビデオレコーダーDMR-E20とDVD-RAMディスク、DVD-Rディスク
松下電器産業のレコーダー用とパソコン用のDVD-Rディスク
松下電器産業のパソコン用DVD-RAMディスク
松下電器産業のパソコン用片面と両面などDVD-RAMディスク群
Euro RSCGの1945〜1954年と1955〜1964年生まれの技術に対する考えの違い
国民生活センター「DVDビデオプレーヤーの商品テスト結果」と「業界の意見」追加
東芝とNEC2002年8月29日に発表した次世代大容量DVDの規格案概要
三菱電機が発表した、最大16倍速書き込み高出力半導体レーザー・リリース
Microsoft社が2003年5月8日に発表したLonghornでサポートするDVD
モノリシック型高出力2波長レーザーダイオードと、CDとDVDの特性比較
リコーの8倍速対応DVD+Rディスク
NISTの記録型DVDディスクとDVDドライブの互換性についてテスト結果報告
戦略的な国際標準化の推進に関する提言(概要)
戦略的な国際標準化の推進に関する提言
東芝が2008年2月19日に正式にHD DVD」機器撤退を表明したリリース
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DVD Multi Drive Writable
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DVD Multi Audio Player/Recorder
DVD Multi Video/Audio Player/Recorder
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CDシュレッダー
自由利用マーク
EYEマーク
DVDオーディオプロモーション協議会
Longhorn
サーバー型放送
EZ-D
ディスク・ストレージ・システム
MODS(Multiplexed Optical Data Storage)
ホログラム光ディスク
KODAK Preservation
光ディスク・グリーンプロダクトチェーン連絡協議会
CRCエラー
暗号の2010年問題